• 98年6月12日(金)続き(1)

    3時頃になると道に人通りは増えてくる。学校が終わった為だろう、カフェには地元の若者の姿も目立ってくる。
    昨日と違ってさすがにチリのサポーターは減り、昨日に比べるとその人数は一割にも遠く及ばないだろう。
    代わりと言うには大袈裟だがまだ人数は少ないもののスコットランドのサポーターを見掛けるようになった。
    例のキルト姿は実に目立つ。16日に行われるvsノルウェー戦に備えての来訪だろう。気の早いと言うか熱狂的と言うか・・・少なからずはサンドニでのvsブラジル戦からそのままボルドー入りだろう。
     負けるなあ。

    友人に頼まれていたので日本のマンガの仏訳版を探してみる。
    彼の話だと日本のマンガはフランスでは結構人気があるとの事、何処でそんな話を聞いたのだ? 
    幾つかの本屋ではドラゴンボールの単行本らしき本は見掛けたが他には・・・・やっと雑誌らしき本を一冊見つけた。
    その書店には他にも幾つかの日本のマンガの仏訳版が売られていた。が、それらの本に与えられたスペースはアメリカンコミックのそれの与えられたスペースの一割にも満たない物であった。
    頼まれていたのと物珍しさからその本を買ってみたが中身は私の嫌いなタイプのマンガばかりが載っていた。
    これは発行者の趣味なのだろうが、こんなマンガばかり紹介しているから日本のマンガはアメコミの1割しかスペースが与えられないのだ等と思ってしまった。 
    無論そればかりでは無いのだろうけどね。
    ついでにいつもサッカーを一緒に見に行き、チケットを手配してくれる、さらに今回のW杯の試合をビデオ録画をしてくれていという大変お世話になっているる友人M氏にこちらのサッカー雑誌を買った。こちらは選ぶのも楽しかった。
    金と輸送手段があればもっと買いたいのだが・・・
    山のように土産物を買っている人ってどうやっているのだろうか?
    謎だ。

    あとは街並みと通りの女の子ばかり見ていた。
    大抵の店で売っている物は日本と大差は無いが少しずつ安い。ただ、サッカーのユニフォーム等スポーツ用品は換金率の悪さから日本と大差ない値段で売っていた。

    スーパーにも行ってみたが食料品は品によって差はあるが全体的に少しずつ日本よりは安かった。特に乳製品は種類も豊富で値段も日本の半額ぐらいだったのには驚いた。思わずチーズを何種類か買ってしまったが食えるのかこんなに・・・
    ただ何故か牛乳の値段は日本と殆ど一緒だった。
    ワインはさすが世界に名だたるボルドーワインの地元、酒屋ではなくただのスーパーなのに安いのから高いのまで種類が無茶苦茶ある。
    基本的に高級ワインの産地なのだがそんな物買えるわけが無い。安ワインを買ってみたが本場ボルドーとはいえ、安ワインはさすがに安っぽい味がした。私が買ったのは比較的渋みが強く、さほど甘くない私好みでそれなりに美味い物ではあったが。
    ただ、昨日アーミーナイフをスタジアムのセキュリティに没収されてしまった為コルク抜きを買わなければならなかったのは計算外の事だった。


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