■蹴球徒然■
  • 00年6月5日

    どっしぇ〜〜〜〜!
    観たかい?
    ハッサン国王杯での日本!
    例えイマイチ調子が悪かったとはいえ相手はあの世界チャンピオン、 フランスだぜ。
    PK戦で負けたものの90分を引き分けてみせたのは びっくり以外の何物ではない!

    この試合とにかくセレッソ大阪の牽引車とも言える西沢&森島が 効いていた!
    特にワントップを張った西沢が世界トップクラスのDFを相手に しっかりとしたポストプレーをして見せたのはここ数年 見掛けられなかった光景だ。
    そしてゴールもこの二人から生まれた。
    森島のゴールは上手くマーカーの裏をとった動きの見事さと ゴールへの執念を感じさせる素晴らしい物だ。
    そして西沢のゴールはもう、見事の一言である!
    左サイドでボールをキープしていた三浦から文字通りピンポイントで 送られてきたクロスボールを逆サイドに走り込んだ西沢が 右足のダイレクトでニアサイドを突き破った、ここ数年の 代表の試合では最も美しいゴールの一つと言える物では無いだろうか?

    勿論素晴らしかったのは彼らだけではない。
    この試合ではこれまでのツートップから西沢のワントップと システムが変わったせいか、実に中田も生きていた。
    他の選手の役割が明確というか、すっきりした形が出来ていた。
    相手が強国フランスだったのに何故か引き過ぎることもなく 実に攻守のバランスが取れていた。
    守るときに守り、攻めるときに攻めるというある意味当たり前の ことが実にしっかりと出来ていたのだ。
    こんなに気持ちよく代表の試合を観れたのは何年ぶりだろうか? ここ数年日本代表の攻撃は左サイドに偏りがちで、攻撃に持ち味が あるはずの伊藤が出場した試合でもなかなか彼が攻撃面で生かされた 姿を見ることは無かったのだが、今回は攻撃でも思い切りの良い プレーを見せてくれた。
    名波&稲本も気の利いたポジショニングでフランス攻撃陣の 決定的なパスを封じただけでなく、後半には決定的なシュートを 放つなど攻撃でも見せ場を作ってみせてくれた。
    中村はやや、パスの精度がいつもより低く本来の力からすれば やや物足りなかったが、気の利いてパスで相変わらずのセンスを 感じさせてくれた。
    そしてその中村から替わった三浦は西沢の得点をお膳立てした 芸術的なセンタリング以外ではややセンタリング精度を欠いたのは ちょっと残念だった。
    ドリブルの突破ではかなり有効にフランスに驚異を与え サイドでボールを持てばかなりの確率でセンタリングまで 持ち込めていたのだから・・・
    私としてはもう少し早いタイミングで出場させた方が 良かったのではないだろうか?
    むしろスタメンで出場させても良かったかも知れないとさえ感じた。
    彼のような生粋のサイドプレーヤーは森島と並び、スピードのある ドリブラーは最高のアクセントになると思われるから・・・・

    そして3バックは予想以上に上手く機能していた。
    森岡、大岩のどちらかがサイドに引っぱり出されても残る二人が しっかりと中を守っていたので予想以上に安定していた。
    失点はいずれも同じようなパターンで、一発のパスで裏をとられて という形の物だった。
    これはある意味仕方のない失点だったかも知れない。
    中盤が攻めに出たときにボールを奪われてカウンターのカウンター という日本が、というよりどこのチームでも最もよくやられる パターンからのものである。
    こういったところは度々言われる「経験不足」からくるのかなぁ?
    ってところがある。
    GKの楢崎はこの日相変わらずの安定であった。
    ライバルの川口とはタイプが違うが安心して見てられる。

    この試合で一番良かったのはフォローが早かったこと。
    ディフェンス面でのそれは今までも見ることが出来たが今日は 攻撃面でもそれを見ることが出来たのは嬉しかった。
    試合の内容は久しぶりに素晴らしい物であったが結果として あまり嬉しくない事態となりそうな気がする。
    それは「トルシエ続投」である。
    このあからさまに能力の欠いた指揮官をこれ以上代表監督に することは2002のW杯での恥に繋がるのではないかと 懸念している。
    優柔不断の協会首脳を擁するこの国のサッカー界にとっては それは必然なのかも知れないが・・・・
    私を始めとしたファンは泣いているよ。

    とは言え今日は素直に喜ぶことにしよう。
    乾杯!


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