■■■86’W杯メキシコ大会■■■
もう何十回となくテレビで流されたあの5人抜きシュートを始めスーパープレイの
数々・・・ 「神の手ゴール」なんてのもあったけどね。
でも実際チームとして見ると魅力的だったのはプラティニを始めタレント揃いの
フランス。
ジーコの怪我、ソクラテスの衰えはあったものの相変わらずのブラジル。
底知れぬスタミナとスピード、完成度の高いチーム戦術を誇ったソ連(当時)
そしてエルケーア・ラルセンとM・ラウドルップという欧州いや世界最強のツー
トップ擁し抜群の破壊力を誇った「ダーニッシュダイナマイト」ことデンマーク
といったチームだった。
しかしブラジルはフランスとの「事実上の決勝戦(この大会のベストバウト)」で
PK戦の末破れ。フランス、ソ連、デンマークは自らの経験不足の為、それぞれ
大会を去っていった。
結局メキシコの暴力とさえ言える暑さを乗り切る体力を持っていた西ドイツと
マラドーナのアルゼンチンが決勝に残った。
はっきり言って戦前から結果は見えていたのだが予想外に西ドイツが健闘、
ア2−0西ドから追いつき「ゲルマン魂」を見せたのだが実力の差、勢いの差は
如何ともし難くアルゼンチンのブルチャーガに決勝点を献上してしまうのだった。
今にして思えばこの大会の決勝が最後の点の取り合いだったんじゃないかな。
しかしこの大会のデンマークは派手だった。
初戦のスコットランド戦こそ1−0の勝利だったが続くウルグアイ戦は相手に
退場者が出たとは言えあの守備自慢のウルグアイに6−1という大量得点!
一次リーグ最終戦の相手はもう決勝トーナメント進出は決まっていた西ドイツ
だったが内容でも圧倒して2−0で勝利。
これでグループ首位で決勝トーナメントに進出した。
次は決勝トーナメント一回戦の対スペインだがここでデンマークの経験不足と
言うかスペインに対する苦手意識が露呈する。(84’欧州選手権の準決勝でも
負けている)
J・オルセンのPKで先制点を奪ったデンマークだが下らないバックパスのミスを
スペインの若き点取り屋ブトラゲ−ニョに献上し同点弾を奪われるとあとはもう
「点を取り返そうと焦って攻めに出る→カウンターの餌食」という悪循環に陥り
ブトラゲーニョ一人に4点を献上するなど1−5の大敗。
前の西ドイツ戦でMFのアルネセンが退場になり、このスペイン戦欠場が敗因と
言う意見も確かにあるが、単純な戦力比較で言ったらそれでもデンマークの方が
勝っていた筈。
絵に描いたような派手な自滅で大会を去ったデンマークは清々しささえ感じて
しまった。
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