■■■90年W杯イタリア大会■■■
- 初めてNHK衛星放送で全試合が放送された大会。
当時は仕事が忙しく週に一日家に帰れるかどうかという状況だったので
(仕事場に泊まり込みの仕事だった)仕事場の机に衛星放送セットとビデオ、
テレビを持ち込んでいた。
今だから言うが大声こそ出さないように気を付けてはいたが(少しは出てしまった
かも)はっきり言って仕事にならなかったなー。
- ドイツが、そしてマテウスが4年前の復讐を果たした決勝戦。
決勝戦までの勝ち上がりで多くの退場者、累積警告を出し主力4人を欠いた
アルゼンチンにはベストメンバーを揃えたドイツに対しては守るという選択肢しか
無かった。
結局ブレーメのPKがこの試合唯一のゴールであった。
”闘将”マテウス、”大会No,1アウトサイド”ブレーメなど面白みには欠けるが
優れた身体能力と責任意識の高さといったドイツの持ち味をふんだんに持った
メンバーを揃えたこの大会のドイツは優勝に相応しいチームではあった。
が、しかしイタリアであるとかオランダのようなファンタジーのあるチームに優勝して
欲しかったと思うのは俺だけでは無い筈。
- 個人的には当時一番好きだったプレーヤー、グーリット擁するオランダを贔屓に
していたのだが決勝トーナメント初戦で優勝したドイツと当たり、DFの中心
ライカールトがドイツFWフェラーと小競り合い、そして両者退場というちょんぼを
かました。これに伴う両チームのダメージはオランダにより大きかった。
個々のタレントに上回るオランダであったがチームのまとまりに欠け、DFの中心
ライカールトを欠いて勝てる程ドイツは甘い相手ではなかった。
88年の欧州選手権チャンピオンは大会随一のタレントと抱えながら全くと言って
いい程その真価を示すことなく自滅していった。
- 地元イタリアはバレージを中心とする堅い守備とジャンニーニ、バッジョの
ファンタジー、そして大会MVPに選ばれた”トト”スキラッチの狂い咲きによって
準決勝に進出した。
優勝にさえ相応しいチームではあったがアルゼンチンのマラドーナ→カニーヒア
の一発でPK戦に引きずり込まれ敗退。
ファンタジーの最後の頼みの綱と思っていたので残念だったなー。
- 王国ブラジルは歴代でもトップクラスに想像力を欠いていた、取り合えずレベルの
高い選手を揃えて決勝ト−ナメントに進出したがマラドーナのアルゼンチンを攻め
に攻めるも一点を奪うことが出来ず、イタリアと同じくマラドーナ→カニーヒアの
一発に沈んだ。
- コロンビアのバルデラーマ、ベルギーのシーフォ、そして現グランパスでユーゴ
スラビアのストイコビッチと素晴らしい10番が居た。
だがその輝きは時には味方の下らないミス、PK戦という実力とは無関係な結果に
行く手を遮られてしまった。
いつもの情景なのだがね。
- この大会には友人が借金をして観に行った。
カルチョの国はパスタが旨く女の子が小柄で可愛い素晴らしい国だったという。
実に羨ましい話だ、是非とも一度は行きたい国の一つである。
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