8月6日
もう随分長いことこの散文を書いていなかったことになるんだなぁ
かれこれ2ヶ月以上もである。
全く暇がなかったのかというとそういう訳でもなく、どちらかと
言えば気力が沸かなかったというか・・・・
まあ単純に気が向かなかっただけである。
一度リズムが崩れるとこういったことは本当に面倒になって
しまうものだ。
この散文のネタがここ最近無かったかと言うとそんなことは全く
と言って良いほど無い!
仕事をしながらでもネタはイロイロ思い浮かんだりしていたのだ
げ、いざ仕事が終わって家に帰ってパソコンの前に座ると・・・・
そんな訳でCGも描いていなかった。
そうこうしている内に仕事は無くなり、新しい仕事が入り
全くと言っていいほど時間まで無くなり・・・・
こうやって時間ばかりが過ぎていくのはどんなもんなんだろうか?
やらなければならないことは山盛りあって、どれから手を付けたら
いいのか全く整理がつかないまま・・・・
と、言い訳はこのぐらいにしてと。
久しぶりにJリーグ観戦に行ったきた。
場所は国立競技場、カードは横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズ
1stステージも観たから今年2度目になるカードである。
4月に観たときは鹿島がもうクビになった駄目外人ベベットの
J唯一の公式戦のゴールで先制したにも関わらず逆転負けした
ゲームである。
多分サッカーのコーナーにレポートがあるだろう。
この日仕事も用事も無いことが判明し、会場とカードが判明
した時、観戦に行く決心をした。
殆ど直前だったんだけどね。
友人を誘ってみたが、さすがに急な話なので予定があるようで
一人で行くこととなる。
一瞬一人で観戦するのがかったるくなるが
前の日に友人に録画して貰っていた一ヶ月ほど前にやった
EURO2000ことサッカーヨーロッパ選手権のビデオを
貰ったので、それを観ると俄然観戦意欲が沸いてきた。
折角一人なので運動不足解消も兼ねてスタジアムまで自転車で
行ってみることにしよう。
三軒茶屋でちょっとお店を覗いてみたいしね。
久しぶりに世田谷通りを三茶に向けて走る。
数え切れないほど走った道だがはっきり言って走りにくい!
何と言っても狭いし路上駐車が多い!
かつてはこの路上駐車の車が急にドアを開けてよける間もなく
突っ込んで病院行きという羽目にも逢ったことがある。
東京農大の向かい馬事公苑の側まで来て何か世田谷祭りとか
いうのをやっているのを見掛ける。
私はこういうのが大好きなので時間が余っていれば寄って
いきたいのだが、そこまでの時間的余裕は無いので泣く泣く
通り過ぎる。
三茶にあるディスカウントショップで切れていたFAX用の
感熱紙を買うと何か安いコーヒーメーカーと掃除機が
俺を誘っている。
コーヒーメーカーは以前から欲しいと思っていたし掃除機も
壊れてこそいないものの20年以上使っている年代物だ。
いい加減新しいヤツ、今ではスタンダードとなっている
紙パック式のヤツが欲しいと思っていた。
う〜〜〜〜ん、マジで欲しいぞ。
でも今買っても荷物になるしなぁ・・・・ってな訳で保留
中古CD屋、古本屋をさーっと覗いて競技場へ。
チケットはまだ持っていないので遠回りとなるがダフ屋の居る
千駄ヶ谷の駅に向かう。
自転車置き場があったのでちょっとスタジアムからは
離れているが駅の側の自転車置き場に自転車を置いて駅前へ
どうやら今日は神宮でもプロ野球の試合があるらしく
いつもよりさらに混んでいる。
ダフ屋のオヤジに声を掛けると「メインの席5000円の席
4000円でいいよ」という。
私としてはメインだろうがバックだろうが見やすければ
いいのだ。
定価の安いバックスタンドをリクエストする。
「じゃあ3500円のSB席3000円だ」というので
2500円に負けてもらって購入。
こういったところで小回りが利くのが一人で行く利点である。
コンビニでビールを買ってタオルにくるんでリュックに入れる。
保温と環、瓶、ペットボトル持ち込み禁止のスタジアムに
隠して持ち込むためである。
W杯ではチェックが厳しくこんないい加減な隠し方では
絶対に無理だが、国内はチェックが甘いのでこれで充分
なのである。
別にスタジアム内でもビールは売っているのだが高いからね。
ちなみにつまみは途中三茶のディスカウントショップで
ビーフジャーキーを買っておいた。
スタジアムに入り、席に着くと以外と良い席だったので
お買得だな等と気分は上々!
ビールを空けキックオフを待つ。
隣におばちゃん軍団が座り、ちょっと嫌かなあと
思ったが、これが以外や以外!
おばちゃん軍団サッカーに詳しいでやんの!
その会話は明らかに観戦の常連、少なくともF・マリノスの
選手に関しては俺より詳しい!
多分観戦の頻度は俺より遙かに上だろう。
本当「お見それしました」って感じ。
人は見掛けによらない、偏見はいけないと思い知らされた
真夏の夜の下って感じかなぁ
試合が始まると何か物足りなさを感じる。
午前中にEURO2000を観ていたのがまずかったのか
世界最高レベルと比べちゃあ可哀想かも知れないが
サッカーファンはテレビでならいつでも世界最高レベルの
試合を観戦することが出来るのだ。
いくらテレビと生は違うとは言え、それと比べて明らかに
見劣りする試合をわざわざ見に来て頂くにはそれなりの
工夫はしなければならないだろう。
勿論試合のレベルを上げるのが一番なんだけどね。
話は戻って試合が始まって何が一番不満に感じたかというと
両チームともあまりに守備的だったことだ。
サイドバックが最前線に上がることなど皆無で、私の
席に近いサイドにいたサイドハーフの三浦淳宏までも
ウィングプレーを殆ど見せない。
4バックのアントラーズはまだしもF・マリノスは3バック
なのだからあんなに上がらないのでは5バックではないか!
兎に角前半は中盤の潰し合いに終始した。
良く言えば慎重に様子見といったところか?
あまりの暑さのためにエネルギー消耗を避けたのか
それとも動けなかったのか・・・・
後半にはいると前半に比べて動きが活発になる。
どうやら両チームとも勝負は後半に掛けるべくペース配分
していたようだ。
両サイドも上がるようになってきた。
とはいえまだ物足りなさは残るが・・・・
鹿島が鮮やかなカウンターから先制した。
やはり柳沢&平瀬のツートップは速い!
どちらもDFをぶっちぎるだけのスピードを持っている。
ただ、平瀬のボールタッチの荒さはちょっと目に余るが・・・・
得点の後、攻守に効いていた小笠原を本山に替える。
小笠原の疲れと本山のスピードでペースを変えようとの意図か
が、直後にF・マリノスのエジミウソンにゴール前の密集から
個人技で押し込まれて同点。
この辺りからアントラーズの動きが落ちる。
中田、本田のボランチコンビの押し上げが遅れ、FW陣が
孤立する。
本山もスピードと個人技を生かした良い飛び出しを見せるが
フォローが足りなく単発の攻撃に終わる。
終了間際お互いに波状攻撃を掛ける時間帯があったが
シュートに正確性を欠き延長戦へ。
ここでアントラーズの監督トニーニョ・セレーゾは不可解な
采配を見せる。
平瀬に続いて柳沢もベンチに下げてしまったのだ。
疲れが見え、足首を痛めた平瀬はともかく、最前線をその
スピードでF・マリノスDF陣に驚異を与えていた柳沢を
下げるとは・・・・
結果として本山の1トップ、本山も確かにスピードはあるが
ポストとなって見方の攻め上がりを待つというプレーは彼の
適性ではない。
ということは監督は二次攻撃、三次攻撃といった厚みのある
攻撃を放棄し、本山のスピードとテクニックだけに頼った
一発カウンター以外の攻撃を放棄したようだ。
結果として延長戦ではF・マリノスが6:4、下手をすると
7:3で攻めていたように感じられた。
延長戦が始まった頃、それはやってきた。
ある意味私にとって本日のメインエベントと言えよう。
最初はポツポツと来てすぐに止んだ。
そして面白いコトに気付く。
私の居るバックスタンドには行って来も降っていないのに
メインスタンドの方は一目見て分かるほどの土砂降り
なのである!
陸上のトラックはあっという間に水たまりになって
しまっている程であるからどれ程の雨か想像できるだろう。
距離にして100メートルほどであろうか。
こんな不思議な光景もあるんだなぁ。
等と思っていたら周りの人が「来た来た!」と騒いでいる。
何と私の左手から雨のカーテンがウェーブのように
迫ってくる。
逃げる間もなく私も包まれてしまった。
周りの人が次々とスタンドから避難していく。
私は「どうせ帰りも濡れるんだから」と居直って
雨のシャワーを浴びる。
火照った身体にはいいお湿りかな?
もの凄い雨だ、視界に影響が出るほどの。
試合が始まった頃は「このくそ暑い中よく走り回れるな」
と感心したのだが今度は「この雨の中よくサッカーなんか
やってられるな」ってのが正直な感想だ。
雷まで鳴って、これが試合開始前とかハーフタイムとかだったら
試合開始が遅れてもおかしくはないだろう。
延長戦による疲れもあるのだろうが当然選手のテンションは
落ちていた。
彼らも「もう早く終わってくれ」ってのが正直な感想だった
んじゃないかな?
結局試合は引き分けに終わり帰途についたのはいいのだが・・・・
スタジアムの中が兎に角大渋滞なのにはまいった!
早く帰りたい人と、スタジアムで雨宿りしたい人の意図が
絡み合って大渋滞というより大混乱!
おまけにみんな雨でびしょ濡れでベタベタ!
何とかスタジアムを後にして、人の波の中をサンダル履きを
いいことに人々がよける水たまりをバシャバシャと行き
あまりイライラすることもなく駅まではたどり着いた。
さてこれから成城の我が家まで帰るぞ。
自転車で走っていて何が困る、何が怖いって
前が見えないことである!
タオルを持ってきていたのはこんなところで役に立った。
はちまきに使って、頭から流れ落ちてくる雨を防いだのだ。
が、今回の雨はこんなものは気休めにしかならない。
次から次に叩きつける雨、そして車のライトは私の目から
視界を奪っていく。
気温はこれだけ雨に降られながらも寒さを感じないという
イイカンジで身体は動くのだが当然最徐行。
一つだけはっきりと言えることがある。
いつものように車道を走っていたら間違いなく私は
死んでいただろう。
例え車道を走る車の列が視界不良のために徐行していても。
そう、幹線道路を走る車の列がとにかく遅いのだ!
間違いなく豪雨による視界不良のためである。
私が走った246の車の列、ちょっと見た感じどう見ても
40キロは出ていなかった。いや、下手をすると30キロも
出ていなかったかも知れない・・・・
そんな感じなのだ。
そんな雨も環八を越える頃には上がってしまっていた。
家に着いてから聞いた話だとあの豪雨は都内ごく一部の物で
私の住む成城では降ったには降ったが豪雨と言うほどではなく
友達の住む浅草では一滴も降らなかったという・・・・
楽しい自転車旅行だったな!(ちょっとやけくそ)