■2000年の散文その1■
  • 2月14日 

    今日は世間で言うヴァレンタインデー、先日の10日は
    私の誕生日。
    いずれも一人で過ごすという悲しさ・・・・
    だからといって去年は幸せだったなぁ〜〜〜〜
    なんて遠い目をしている訳ではない。

    話の始めは2月12日の夜、仕事場で走り屋のS村くんの一言から
    始まった「今夜仕事の後、友達と首都高走りに行くんだけど
    ”た”さん一緒に行きません?」
    質問された”た”は仕事のためか面倒だったのかは分からないが
    断ってしまった。
    そこで私が割って入った。
    「あ、もし良かったら俺連れていって!」
    はっきり言って私は何にでも興味を持つ好奇心満点オトコの
    上に図々しさもまた満点である!
    S村君は友達に話してくれて結局私ともう一人前にここでも
    話の出たMSが連れていって貰うことになった。
    話を断ったことを後悔している”た”を事務所に残して・・・・

    S村君の友人K池君が愛車のラブ4でやってきた。
    どうやら行き先は首都高から湾岸道路に変更されたようだ。
    目的は300km/hで走る車を観るためというものになった。
    K池君の知人であるところの「オヤジスープラ」に会えるかも
    知れないという話を聞いたがそれが何のことだか素人である
    私とMSには何のコトだかよく分からない。
    どうやら速いスープラに乗っているおっさんらしいということは
    想像出来るのだが・・・・

    詳しいことは分からないのだが湾岸道路の千葉方面の入ってすぐの
    パーキングに我々の乗ったラブ4が入るとK池君は言った
    「あ、オヤジスープラ来てる」と。
    ラブ4をすぐ横に止めて話題のオヤジに話しかける。
    興味津々に私とMSが観たスープラのオーナーは私が想像したより
    遙かに見事な”おっさん”だった!
    背は低く頭も薄く、姿勢も悪い、しかも着ているのはよれよれの
    紅いポロシャツ。
    言っちゃ悪いが冴えない風体である。
    だが彼の乗る銀色のスープラは外見こそ派手なエアロパーツを
    付けたりはしていないがエンジン、ブレーキ等中身の改造には
    何と一千万円以上掛けているのだそうだ。
    S村君の話によると昨年だか一昨年だかのオートサロンに出品
    されていた車なのだそうである。
    「う〜ん、これが300km/hで走るのかぁ。凄いなぁ。
    乗せて貰いたいなぁ」なんて無謀なコトを考えてしまうのは
    きっと私だけでは無いはずである。
    いくら図々しい私でもさすがに考えるだけである。
    初対面の人にそんなコトを頼めるほど無謀ではない。

    話をしていくうちにどういう訳かK池君はオヤジスープラに
    乗せて貰うことになったらしい。
    そして彼のラブ4は友人のS村君が運転することになった。
    湾岸を走り出してすぐにスープラは見えなくなったが
    我々の乗るラブ4も決してタダのマシンではない。
    ターボをボルトオンしたりと改造を施し、200km/hはオーバー
    するマシンなのだ。
    そう、この200km/hオーバーの世界を体感するというのも
    このドライブの目的の一つだったのである。
    以前私がスタッフとして働いていた「サーキットの狼」で有名な
    漫画家でカーマニアの池沢さとし氏が言っていた言葉に
    「200km/hはそう怖くないけど250km/hからは別世界で
    さすがに怖いね」というものがあった。
    今回のドライブで初めて200km/hというのを体験してみた。
    確かに速い!私が今まで感じたことのないスピードではあるが
    怖さというのは全く感じなかった。
    それよりターボの音の方が新鮮だった。

    暫く行った待ち合わせ場所でみんなで走り抜ける車を見物した。
    車がビュンビュンと走り抜けていく。
    深夜の湾岸道路はさすがにみんな飛ばしている。
    中に何台かもの凄い勢いで走り抜けて行く車があったので
    「おお!」と歓声を上げるとオヤジスープラのおっちゃんが
    「今のは大したこと無いな。大体260km/hぐらいだろう」と
    S村君は「250km/hも速いけど300km/hはもう全然世界が
    違うから。ハフッ!って感じで駆け抜けて行くんだよ。
    もう笑っちゃうぐらいなんだから」と言っている。
    そうまで言われたら是非とも観たい物である!

    暫くしてもハフッの車はやって来なかったので先に行くことに
    なった。
    暫く進んで「空港中央」という料金所を過ぎた所で先に行っていた
    オヤジスープラが止まっていた。
    そして車の横では何とおっちゃんが立ちションを・・・・
    「うわ〜〜〜〜、そこまでオヤジかい!」とちょっと感心して
    いたらK池君がやって来て信じられないことを言った。
    何と我々の中から一人オヤジスープラの助手席に乗せて貰える
    というのだ!
    S村君は親切にも「俺はまだ今度機会があると思うからMSか
    U野さんでじゃんけんでもしなよ」と言う。
    早速私とMSでじゃんけんを始めた。一回、二回、あいこである。
    何故か知らないが私は「あれMS遠慮してるのかな?」なんて
    感じてしまった。
    もう一回やったのだがまたあいこである。
    「じゃあ勝っちゃおう」と思って私が出したら何と予想通り
    勝ってしまったのだ。
    何故かこの時私は負ける気が全くしなかった。
    後でMSにこのことを話をしたのだが「じゃんけんで遠慮とか
    そんなのあるわけ無いじゃないですか!」と言う。
    もっともである。 あの時何でそう感じたのかは未だに謎である。

    そんなことはともかく予想だにしなかった事態
    憧れのオヤジスープラに乗れるのだ!
    後で聞いた話だと何と「湾岸最速」と言われているらしい。
    私の乗るスープラをしんがりに最速300km/h軍団が走り出した。
    さすがに加速は凄い!
    飛行機の離陸並のGが私をシートに押し付ける。
    そして縦揺れ。
    サスを堅くしてあるのとスピードが半端じゃ無いので道路の
    ギャップがもろに身体に伝わってくる。
    だがそれ以上に驚いたのがマシンの安定性である。
    前から向かってくる風景を見ると明らかに先程のラブ4より
    速いのだが安定感は圧倒的にこちらのスープラが上である。
    そのためか恐怖感は全く無い。(ラブ4でも無かったけどね
    どのぐらいのスピードが出ているのかちょっとメーターを
    見てみる。
    何と270km/hをオーバーして今にも280km/hに達しようと
    している。
    タコメーターというシンプルな構成がレーサーのような
    迫力を感じさせる。
    ぐんぐん上がっていくメーターの数字を見るのも楽しいのだが
    それでは折角300km/hの車に乗っているのに勿体ないという
    物だ。
    兎に角300km/hで走る風景をこの目に焼き付けなければ!

    車の安定性による物なのか、それとも私がスピードに対して
    あまり恐怖を感じない質なのかそれは分からないが
    ひたすら頬が緩んでくる。
    ウキウキしてしょうがないのだ。
    風景はガンガン近付いてくる。
    自然と目線は道路の先へ先へと行く。
    一般車両はもの凄い勢いで近付き、後方へ吹っ飛んでいく。
    そりゃそうだ。
    300km/hで走っているってことは例え150km/hで走っている
    車でさえも150km/hのスピード差があるのだから。
    神経を前へ前へと持って行くことがこんなにも快感であるとは
    知らなかった。
    助手席に居てさえこうなのだから運転席に居ればその快感は
    こんな物では無いだろう。
    これは一種の麻薬でさえあるのではないかと思える程だ。
    私のボキャブラリーが貧困なせいか上手く言葉では
    表現し切れないのが歯がゆい。

    同じ300km/h軍団の一員であるNSXが近付いてくる。
    車線変更をして追い抜く。
    このスピードだと高速道路の轍がもの凄いうねりに感じられる。
    その前の車もこの調子なら抜けそうだったが更なる加速はせず
    このポジションをキープして走り続けた。
    まだ車の能力には余裕が感じられたのでさしずめ
    「300km/hオーバーの安全運転」といったところか。
    ちらっとスピードメーターを見たら305km/hと表示していた。

    すぐにスピードは落とされた。
    と思うと大黒埠頭のパーキングに向かう螺旋を回っていた。
    さすがに300km/hだと私が乗った羽田から横浜まで本当に
    あっという間である。
    正直もう少しあの世界を味わってみたかったが・・・・
    おっちゃんの話によると最高で316km/h出ていたそうだ。
    おっちゃんに礼を言って帰途についた。

    事務所に着いた頃にはもう空は明るくなっていた。
    当然だが私はベッドに就くまで終始ニコニコしっ放しだった
    そうである。
    自覚は・・・・ある。
    帰りの車の中、仲間からは思いっきり羨ましがられてしまった。
    特にじゃんけんに負けたMSからは・・・・

    新しい世界を体験出来、私は新しい自分に生まれ変われたような
    気がする。
    さしずめこれは神様がくれた少し遅れた誕生日プレゼント
    だったのではないだろうか。
    oyazi.jpg

  • 2月2日 名付けて「PCバージョンアップ狂騒曲」

    「思い立ったが吉日」と言ったのは誰だろうか?
    そう、昨年末私は思い立ってしまったのだ。
    「ソフト環境を整えよう」と・・・・・
    仕事、その他でちょっとストレスが溜まっていたことと
    タイミングが良いんだか悪いんだか
    ”インターネット・オークション”なんてものを知ってしまったのだ。
    このインターネット・オークションと友人のつてを頼ってある意味
    現在の仕事で使う上でのソフトは揃えた。
    具体的には私のメインツールであるところのPainterの
    バージョンアップ、Adobe PhotoshopとIllutrator
    そしてPhotoshopのプラグインツールPOWER Tone
    と言うソフトである。
    簡単に言ってしまえば今まではイラスト製作用のソフトしか持って
    いなかったが、これからはマンガ製作にもpcを使っていこうっていう
    ことなのだ。

    大枚はたいて基本的なソフト環境はほぼ整えたので現在の
    ハードウェア環境で試運転をしてみた。
    まずはスキャナーで画像を取り込んで・・・・
    遅い、遅すぎる!!
    私がDOSからWindowsに切り替えた頃、Painterと共に買った
    そのマシンはイラストの下絵を取り込む分には問題は無いのだがマンガの
    原稿を取り込むにはあまりに力不足だった。
    力不足であることははじめから予想はしていたのでこの次の作品を最後の
    勤めとして頑張ってもらおうと考えていたのだがそれどころではない。
    はっきり言って仕事にならないほどの遅さなのである!
    これは新しいスキャナーは買わないとpcをまんがの仕事には使えないな。
    使えないということは買ったソフトの数々も無駄となってしまう。
    最近は性能の良いスキャナーも随分と安くなったしね。
    A4で1200dpiという少し前では考えられないほどの高性能な
    スキャナーが3万円前後で買えるのだ。
    しかし買うならB4サイズのマンガの原稿を一発で取り込める
    A3スキャナーか?
    こっちも安くなったとはいえ10万以上はする代物である。
    負担はでかいなぁ。
    知人のマンガ家はA4スキャナーで一枚の絵を二つに分けて取り込み
    pcの中で貼り付けるという作業をしている。
    経済環境を考えれば私もそれを選択するのが良いのだろうが、
    ここは折角買い換えるのである。
    効率を優先させよう。
    作業効率を高めるためのpcなのである。
    そのための出費は惜しむべきでは無いだろう。

    というわけでインターネットで商品の値段を調べ、比べ、また
    新宿の電気店でも値段を調べた。
    最近ではスキャナーも一般家庭で決して珍しくない周辺機器となって
    いるがさすがにA3スキャナーを取り扱っている店は少ない。
    まあ、こんな物は一般家庭では絶対に使わないだろうからね。
    結局調べた中で一番安かった大阪の業者のインターネット通販で
    購入することに決めた。
    大阪の業者で通販というのは少し抵抗があった。
    実は数年前にはじめてpcを購入しようとしたのが大阪の通販業者で
    結果としては詐欺に遭ってしまったのだ。

    簡単に言えば代金を振り込んだにも関わらず商品は到着せず
    返金にも応じない。
    色々と調べると被害者はかなり沢山居るようで警察も動き出して
    いるとのこと。
    もたもたしていられないと大阪まで取り立てに行った。
    やくざが絡んでいたら面倒なので念入りに下見をして、また一人だと
    なめられる可能性も考えて奈良在住の知人を呼び出したりもした。
    この知人を呼んだというのは逆の意味で効果があった。
    業者はやくざ絡みとかそういうのは全く無くただ単に資金繰りに
    苦しんだ挙句のものであったのだが、取り立て交渉の際私が切れるのを
    止めてくれたのが知人たちの存在であったのだ。
    私一人が傷害事件を起こすのは構わないが彼らに迷惑を掛ける訳には
    いかないと・・・・
    結局その時は交通費と出張費+数万円を手に東京に帰った。
    その後10万円ほど私の口座に振り込まれた。
    「全然足りないじゃないか!」と電話をすると
    「来週中には何とか」と業者
    「逮捕されたりしないだろうな?」と私が聞くと
    「さあ、私が決めることでは無いので・・・」とかぬかしやがった。
    翌週の月曜日催促の電話を入れたが通じない。
    その次の日業者が逮捕されたことを知った。
    その事件は新聞にも載り、被害総額は2億円以上にも上ったらしい。

    そんなこんなで通販にはちょっと抵抗があった。
    更に大阪だとトラブルの際、交渉に行くのも一苦労だ。
    そういったことも考慮して東京の業者にしようかとも思ったが
    幾つかの情報を元に信用することにした。
    出来ればカードで買いたかったのだが銀行振込で代金を振り込んだ
    その日の夜、仕事場から電話があった。
    間もなく仕事が終わると・・・・
    何というタイミング!その仕事の収入をあてにしてパカパカと
    買い物をしていたのに、しかも一番大きな買い物をした
    直後にこの知らせ!
    一瞬パニックになって、キャンセルのメールを書いた。
    基本的に振り込んだ後のキャンセルは不可能となっていたが
    銀行で振り込んだのは夕方以降で取り扱いは明日になる。
    業者が振込みを確認して商品を発送する前にメールを読めば
    間に合うだろう。との考えから。
    しかし、発信する直前に考え直した。
    「スキャナーは仕事をするための道具なのだ。
    仕事に対してはもっともっと攻撃的にならなければならない」と
    結局キャンセルすることは思い留まった。
    業者の対応は予想以上に素早く、振込みが実際に行われた次の
    日には我が家に商品が届いていた。
    これは本当にびっくりした。
    そして予想はしていたがそのスキャナーの大きさにも驚かされた
    本当に机一つ分が一杯になってしまうのだ。
    そして重いのにも驚いた。
    最近のスキャナーは以前の物に比べ性能が高く安価なだけでなく
    小さく、軽いのだ。
    これは技術の進歩により構造がシンプルになったというのが
    最大の原因だが、私が買ったのはさすがに業務用なだけに作りが
    実にしっかりしている。
    まるで私に「しっかり働けよ」と言っているようだ。

    買ったはいいのだがSCSIケーブルが無いので接続できない。
    取り敢えずは暫く巨大なオブジェとして君臨していただくことと
    なった。
    何だかなぁ〜〜〜〜。

    数日後それは起こった。
    金も無いのに折角だからCPUを始めとした本体の環境を全面的に
    入れ替えようと思ってCPU、マザーボード等を
    インターネットオークションに出品していたのだがその商品に関する
    質問を頂いたので答えるためにPCをばらして調べたまでは
    良かったのだが組み直したら何と動かなくなってしまったのだ!
    正確には動かなくなったというよりモニターに標示しなくなって
    しまったのだ。
    組み方が悪くて接触が悪いのだろうと何度か組み直してみても
    結果は変わらない。
    セーブモードではちゃんと問題なく動いているので基本的なハードに
    問題は無いと思うのだが・・・・
    原因をビデオカードかマザーボードにあたりを付けて翌日まず
    ビデオカードのメーカーに連絡を入れてみた。
    驚くほどのレスポンスで電話が来て今からボードを会社に持ってくれば
    チェックするというのだ。

    とにかく問題は一つ一つクリアしていかなければならない。
    すぐに私はビデオボードをPCから抜き出して家を出た。
    JR田町駅のすぐ側にあったメーカーの事務所に行くと待ってました
    とばかりにすぐ対応してくれた。
    私のカードをメーカーのPCに差し込んで起動・・・・
    何事も無かったかのように画面は表示されていく。
    「・・・・」と私。
    「問題は無いみたいですね」とサポートの方。
    どうやら問題はMBの方にあるのではないか?
    あるいはモニターがリフレッシュレート(要するに画像の周波数)
    について行けて無いのかも知れないとの話。
    ・・・・までは良かったのだがそれから延々とその私が持ち込んだ
    商品の機能を聞いてもいないのに延々と説明をしだした。
    「こんなコトも出来るんですよ。」「さらには・・・・」といった
    感じに。
    確かにわたしはその商品の特徴とも言える機能を半分も使っては
    いなかったようだが、よっぽどその商品に愛着があるのだろう。
    彼のその熱意は好感が持てるのだが
    「本業の仕事の方は放り出していていいのか?」なんて余計な心配を
    してしまった。
    何より私も決して暇ではないので問題が無いのが分かればさっさと
    この場を退散したかったのだ。

    やっと解放して貰った時には既に外は真っ暗だった。
    折角出てきたのだから秋葉原に寄ってスキャナー用の
    SCSIケーブルを格安で買うことにした。
    適度に安いケーブルならすぐに見つかるのだが折角秋葉原まで
    来ているのだから多少怪しくても他では無いぐらい安い物でなければ
    納得は出来ない。
    ケーブル類は特に秋葉原ならではの怪しい物があるからね。
    幾つかの怪しい店を回り980円というのを見つけ、他では大抵
    2000円前後、安いところでも1500円前後というコトを
    考えると「決まりかな」って感じだった。
    ついでにもう幾つかパーツショップを回って・・・・いたら
    「この駕籠の中どれでも380円」という駕籠の中に私の求めていた
    ケーブルがあったのだ!
    コネクタは問題ない、問題は長さか・・・・
    袋に入っていたので正確な長さは分からない。
    当然のように長さの表記は無い。
    おおよその長さを測ってみても微妙である。
    仕方無しに店員に包みを開けて貰い計って貰った。
    それでも微妙な長さである。「届くのかなぁ・・・・?」
    先程見つけた980円のケーブルは間違いなく届く。
    が、380円という値段に負けた。
    これが「安物買いの銭失い」となるのかは見てのお楽しみである。

    家に帰って早速繋いでみるとしっかりと長さは足りていたのだが
    思わぬ落とし穴に気付いた。
    スキャナーのスペースは確保していたのだが接続ケーブルの
    スペースは確保できていなかったのだ。
    PCを扱っている皆さんならご存じだと思うが、PCのコネクタ類
    ってのは結構出っ張ってスペースを取るのだ。
    スキャナのすぐ後ろには引き戸があってただ繋いでいるだけなら
    何とかなるのだが戸を開け閉めするとケーブルが引っ掛かって
    開け閉めに支障をきたすばかりかケーブルを引っこ抜いて
    しまうのだ。
    折角安いケーブルを見つけて来たのに・・・・
    そこで私はまた我に返った。
    ケーブルどころじゃない、今はPC本体が使えないんじゃないか!
    もう問題山積みである。
    だからといってふてくされていても直る訳もないので今現在
    出来ることというかまずは部屋にバラバラに散らばったPCの
    パーツを一つ一つ片付けてみることにした。
    まあ、元通り丁寧に組み直すだけなんだけどね。

    組み直し終わって私は本当に疲れていた。
    PCをいじりまくってメーカーに行って秋葉原を歩き回って
    そうまでして得た物は殆ど無かったのだ。
    徒労に終わった一日であった。
    あまり働きたくは無かったがそうも言ってられないので机に
    向かって絵を描き始めたが当然乗らない。
    何の気無しにPCのスイッチを押してみると・・・・
    何と何事もなかったように動いているではないか!
    嬉しさと同時に怒りもこみ上げてきた。
    「何だったんだぁぁぁぁ!」
    しかし完全に元通りに直ったわけでは無かった。
    スピーカーが再起不能となっていたのである。
    まあ、そんなの被害としては些細な物であろう。
    私は沸々と新たな闘志が沸いてくるのを感じていた。
    実に単純な物である。
    しかし時にこれは危険な物となることもあるのだがその話は
    また後ほど。

    話は前後するが今回のPCの環境移行は半年以上掛けて
    現在の遊びモードのPCから本格仕事モードのPCに強化する
    為の下準備に当たる物なのである。
    PCが好きな人でなければ分からないかも知れないが
    もはや過去のフォーマットとなってしまったAT規格と
    ソケット7という規格を現在主流のATX規格とスロット1
    という規格に移行して今後のパワーアップをしやすくする
    というものなのである。
    以前から考えてはいたが最近友人の凹氏に以前使っていた物より
    高性能なビデオカードを物々交換で頂いたこと、そして彼から
    色々な節約方法を教わったのが私の背中を押し”その気”に
    させることとなった。
    もう一つ付け加えるなら今年2月に発売されるWindows2000
    である。
    この新しいOSは扱いやすく頑丈、そして何よりマルチCPUに
    対応している。
    スロット1しかもデュアルにしようと考えたのだ。
    そのためにはまずATX規格のケース、電源、そしてマザーボード
    を購入しなければならない。
    一気に全てを買う金銭的余裕はもはや無いから・・・・

    まずマザーボードはインターネット通販とインターネット
    オークションの両方で探してみた。
    結果としては仕事中に時間を貰って事務所からアクセスした甲斐も
    あり、オークションで予算より安くゲットすることが出来た。
    取引もスムーズに進み、丁度先程までの話のPCが故障していた
    その時、新マザーボードは我が家に届いた。

    あとは友人凹氏が余っているので提供してくれると言っていた
    CPUとATX電源、そしてケースを加工する工具を借りて
    ケースを加工すれば予想より遙かに安価に環境の変更が出来る。
    受け渡しをするために土曜日に休みを貰った。
    一応彼とは土曜日に受け渡しをしようと話をしたが
    前日に時間の都合もありちゃんと打ち合わせが出来なかったのが
    不安だ・・・・と言うより8割方彼は受け渡しをしようと言った
    場所には来ないだろうと思った。

    翌日の土曜日・・・・やはり彼は来なかった。
    ちゃんと打ち合わせが出来なかったので受け渡し場所にした
    秋葉原には行かないという選択肢もあったがさすがに二週連続で
    仕事を休むわけには行かないだろう。
    それ以上に間もなく私がインターネットオークションに出品した
    パソコン機器の締め切りなのだ。
    それをキャンセルするわけにはいかない。
    ・・・・つまりこの土曜日に凹氏と取り引き出来なければ一時的に
    PCが使えなくなってしまうのだ。
    私は元々動き出すと後先考えず一気に行ってしまうところがある。
    次の機器が揃う前に以前の機器を売ってしまう算段を付け
    退路を断ってしまうなんて私ならではだなぁ。
    なんて思ってしまう。

    結局PCケースはその日秋葉原で買った。
    歩き回って幾つかの候補をあげた。
    4980円の物、5980円の物、6280円の物、
    そして7500円の物の4つだ。
    値段を優先するか拡張性を優先するかそれとも電源の容量を
    優先するか・・・・
    To be or not to be,that's question?
    とその時の私はまさにハムレットの心境であったというのは嘘である。
    「大きいことはいいことだ」と思ったかどうかは別として
    自らの身体が小さいせいか大きい物を好む私は折角秋葉原まで
    来たのだからと理屈にならない理屈をこねるでもなしに何となく
    一番大きく高価な(といっても安い)7,500円の物を買った。
    まあ、将来性を見ての選択である。
    それと設置スペースとね。

    いくら中身のないケースとは言えさすがにフルタワー!
    家まで持って帰るのは結構大変だった。
    普段ペンより重い物は持っていない東京もやしっ子だからなぁ。

    重い思いをしてケースを買ってきたところですぐにこのケースを
    活用出来るわけでないのが私の私たる所以である。
    中に入れる新マザーボードは既に買ってある。
    何か嬉しいので取り敢えずマザーボードだけをケースの中に
    取り付けてみるが他のパーツは旧PCで使っているので
    それ以上のことは出来ない。
    あとはインターネットオークションで売りに出しているダブった
    パーツの買い手がついて凹氏から余っているCPUが郵送
    されるのを待つだけだ。
    スキャナー、ケース、マザーボードとCPU、ソフトと仕事の
    合間に、また仕事中に次々と落札されてゆく。
    嬉しいことに私が当初期待したより高い値段で出品した物は
    売れていった。
    だがこれで浮かれて無駄遣いしてはいけない。
    間もなく失業が控えているのだ。(笑)

    泊まり込みの仕事から帰ると期待通り凹氏から送られたCPU
    Celeron300Aが郵便ポストに入っていた。
    しかしまだこれで全てが整ったわけではない。
    旧PCからパーツを移植すれば凹氏の話だとCPUクーラーが
    無くても5分ぐらいは動くらしいがそんなんじゃ実用ではない。

    取り敢えず深夜のインターネットをいつもより早く切り上げて
    オークションで売れたパーツ類の梱包とパーツの移植をはじめた。
    こういう時に限って新マザーボードのマニュアルが無くなるのだ。
    まあ、いつものことなので気にせず次々とパーツを組み込んでいく。
    今まで何度も痛い目に遭っているのでやヤバい所とそうでない所の
    おおよその見当はつくのだ。
    大雑把に作業が一段落着いたところでベッドに入った。

    翌日は目覚ましを掛けた時間より2時間近くも早く目が覚めた。
    いつもなら二度寝するところだが今日の私はちょっと違う。
    いや、これからずっとこういう自分でありたいのだが・・・・
    今日すべき作業の手順を頭の中でシミュレートしてみる。
    まず銀行に行ってオークションで売れた物の入金を確認して商品を
    発送しよう。
    それから新宿でCPUクーラーを買って・・・・
    と思って部屋を出た所で考えはあっさり変わった。
    重い!発送するその荷物はあまりに重かったのだ!
    こんな重い物をもって銀行やら郵便局やら歩き回るのは
    やってられない!
    メールをくれたから入金はきっとしてるだろうと勝手に思い込んで
    重い荷物だけを持って自転車で最寄りのコンビニに行き、
    荷物は発送してしまった。
    それから身軽になって残りの作業をしたのだが、取り引きをした
    方々がちゃんと振り込んでいてくれたのでそっちの作業は
    スムーズに進んだ。

    新宿西口は今では幾つかのPCショップや同人誌,オタクショップが
    並びさしずめミニ秋葉原といった感じである。
    だからCPUクーラーはここで買おうと思っていた。
    が、が、が、が!
    全てのショップを回ったのだが凹氏が勧めていたファンの付いて
    いない大きめの剣山のようなヒートシンク(放熱の羽)が付いた
    CPUクーラーは何処にもない!
    パソコン本体とかの品揃えならここ新宿も秋葉原にさえ負けない
    だけのものがあるが、さすがにそういったマニアックなパーツと
    なると秋葉原とは桁が違うようだ。
    そこで私は迷った。
    秋葉原に行くべきか、ここ新宿にある物でお茶を濁すか・・・・
    時間を見て今日は早く用事を済ませてしまおうという事になり
    見て回った中で圧倒的に安かったジャンククーラーでお茶を
    濁すことにした。
    税込み500円ならいいか。

    家に帰り、早速組み込んでみた。
    「ピポ」という起動音にちょっとした安心を感じながら
    モニターに映る文字を見る。
    Celeron×××・・・・
    おお!ちゃんと認識している!!
    が、メモリチェックの後画面は止まった。
    HDDを読みに行っていないようだ。
    コネクタが逆だったのかな?
    それとも・・・・ってな感じで結局ちゃんと動くまでに
    3時間以上掛かってしまった。
    でも今現在安定して稼働しているから文句は無い。

    完璧には程遠い物のまず環境は整えた。
    あとはこの環境でバリバリ仕事をするだけだ!

    しかしこれはあまり言いたくないことなのだが・・・・
    これだけ大騒ぎして環境を変えたのにも関わらず実は
    そう大してPCのパワーはアップしていないのだ。
    チャンチャン♪

  • 1月31日

    私は他人を驚かせたり担いだりするのが大好きだ。
    先週もある意固地なヒトを死ぬほど驚かせた。
    しかし今日話すのはその話ではない。

    私が働いている仕事場にMSという後輩が居る。
    彼はこのサイトにもたまに来て伝言板に書き込むことも
    あるのでこの名前を見掛けたことがある方も居るだろう。
    彼はいい歳をしてアイドルが大好きで、中でもモーニング娘の
    阿部なつみ(漢字が分からない)が大好きという変態オトコ
    である。
    いや、いい歳をしてアイドルが好きだから変態という訳では
    無い。多分
    異様なまでに若い娘が大好きなんてのは序の口で・・・・
    いや、彼の名誉のためにこれ以上言うのは止めておこう。

    そんな彼を担ごうという話が仕事場で持ち上がった。
    といっても提案したのも実行隊長も私なのだが・・・・
    その内容とは私が女子高生とつき合い始めた
    というものである!
    一年前の私ならリアリティゼロでさすがのMSも騙されない
    だろうが、今の私は違う。
    昨年私は生涯最大の大恋愛→大失恋をやらかした。
    その心の痛みを紛らすために夏から秋にかけて私を知る者
    誰もが驚くほどの大ナンパ人間となっていたのだ。
    その内容は・・・・あまり話すことでもないので割愛しよう。
    結局そんなことをしていても心が癒されることは無かった
    と言うより余計辛くなってしまったので無理せず普通に
    生きることにした。

    そんな大ナンパバージョンの私を知る者ははもはや私が誰と
    付き合おうと決してあり得ないことでは無いとの考えを
    抱いているのだ。 勿論MSとて例外ではない。

    事務所の仲間と打ち合わせをして話を合わせて貰うようにして
    彼が来るのを待った。
    その話に持って行くきっかけは次の一言だった。
    「MS、モーニング娘の曲とか教えて」
    私の口からこの言葉を聞いた彼は当然驚く。
    MS 「え?どうしたんですか?何でそんなことを???」
    私 「いや、ちょっと知っておこうと思って・・・・
    そこでTが助け船 「ねえ、言っちゃっていい?」
    「ん、まあ、別にいいよ」とちょっと照れて見せる私
    T 「U野くん女子高生とカラオケ行ったんだって!」
    MS 「ええええぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!!!!!???」
    私 「いや、その娘の歌う歌とか全然分かんなくってさぁ」
    もうMSは大騒ぎである。
    私は調子に乗りすぎてリアリティを失わないように気を付け
    ながら出任せを喋り続ける。

    元々彼は騙されやすいタイプではあるのだが・・・・
    古くは職場で飼っていたウサギをみんなで食べてしまったとか
    比較的最近では池袋で通り魔事件があった時にスタッフの
    一人が被害に遭ったといった出任せをことごとく信じて
    しまったのだ。
    当然今回も完全に信じてしまったようである。
    コトある毎に私に「女子高生・・・・」と言うのである。
    「もうU野さんという人が信じられない」とも・・・・
    仕事の帰り道も「で?」「で?」「で?」と大はしゃぎで
    あった・・・・

    真実を知ったとき彼はどんな顔をするのだろうか?
    この”散文”を彼が観ていれば速攻でばれてしまうのだが
    前のウサギの件ではここでバラしたにも関わらずみんなで
    バラすまで知らなかったからなぁ・・・・
    もしこれを読んだ皆さんはこの件に関しては伝言板では
    バラさないでね。
    MSの文字を見掛けたら心の中で「ぷぷっ」って笑って
    優しく接してあげて下さい。
    根は本当に優しいいいヤツですから。
    変態だけどね。

  • 1月25日

    PCもあくまでも”一応”ではあるが使えるようになったし
    ルミさんに伝言板でリクエストされては書かずばおるまい。
    今回のPCの故障について書こうとも思ったけどそれは後々
    ゆっくりたっぷり書くとして今回は別のことを書こう。

    私は最近仕事をしながらMDで音楽を聴くことが多い。
    ちょっと前まではFMラジオを聴くことが多かったのだが
    昨年コンパクトMDプレーヤを買ってからは好きな音楽を聴きながら
    仕事に集中したりする。
    最近主に聴く音楽のレパートリーなんか紹介しよう。
    元々持っていたCDをMDにわざわざダビングしたりするのは
    面倒なので折角この機会に友達にCDを借りたりレンタルや図書館を
    利用したりしてレパートリーを増やそうと考えているんですよ。
    そうして仕事場に持って行く音楽がセレクトされていくわけだ。

    とはいえ「中島みゆき」「ジプシーキングス」といった私にとっての
    スタンダードはしっかりと手持ちのCDからダビングして
    持って行っているけどね。
    あと、十ウン年前に当時付き合っていた娘の影響ではまった
    B・ジョエル
    かつては全アルバムをテープで持っていたのだがMDを導入した
    際に全ての手持ちのテープを廃棄してしまったために近所の図書館で
    借りてダビングしました。「ストレンジャー」「N.Y52番街」
    「ピアノマン」「ナイロン・カーテン」辺りかな?
    「イノセントマン」は別格で”我が青春の一枚”と言って良い程の
    思い入れがあるので当然CDで持っています(笑)

    友達に借りたのがシンディ・ローパー!
    久しぶりに聴くと本当に元気で魅力的ですよ。
    多分殆どのアルバムは聴いたことあるはずだけど何と言っても
    デビューアルバムが最高!
    他にもジャニス・ジョップリン、B.B・キング、
    B・スプリングスティーン、ビリー・ホリディ、ボブ・マーリー等々

    昨年辺りから気に入ってる日本人の歌手で山崎まさよしとスガシカオ
    という二人の似たような芸風というか同じ事務所らしいのだが
    フォークっぽくて特に山崎まさよしの「僕はここにいる」って曲は
    昨年後半どっぷりとはまったなぁ。

    沖縄サウンドのネーネーズは何枚かCDを持っているのだが
    これまた近所の図書館にベスト版を置いてあったので借りてみました。
    これは本当にお買得CDなのでもし興味がありましたら是非!

    ジャズも何枚かやはり図書館で借りてきました。
    チック・コリア、コルトレーン、サッチモ、そして御大マイルス!
    図書館と言えば当然のクラッシックの数々・・・・
    気分の落ち着くサティに盛り上がるビゼーのカルメン&アルルの女
    クラッシックギターが趣味のお友達の影響で聴くようになった
    日本のギタリスト福田進一・・・・

    こうして並べてみると本当に無節操ですねぇ・・・・
    そうそう、最近の発見というか最新のお気に入りは椎名林檎である。
    元々このタイプの歌手はあまり好きなタイプではないのだが
    周りの人から勧められて聴いてみたらなかなかこれが
    侮り難し!なのである。
    そのパワフルな歌声は聴いている私にエネルギーを与えてくれる
    ようである。
    不思議なことに創作意欲が沸いてくるのだ。

    この椎名林檎で「食わず嫌い」はよくないと今更のように
    感じてしまった。
    これからも何処にどんな魅力的な音楽が転がっているか分からない
    ので貪欲に聴いていくことにしよう。
    皆さんもお勧めがあったら教えて下さいね。

    取り敢えず”モーニング娘”は遠慮しておこう>ms

  • 1月5日

    今日、正確には昨日だが今年初めてのテニスをした。
    いつものように昼前に起きて軽く食事をとり
    出掛けようとしたその時それは起こった!
    無い、財布が無い!
    いつも着ているコートのポケットにも引き出しの中にも
    机の上にも無いのだ。
    今日は月初めのテニスなので会費を払わなければならないのだ。
    その時私の脳裏にある言葉が浮かんだ。
    「これこそが2000年問題だ!」
    友人から貰ったCGIのプログラムが2000年に対応していなくて
    99年の次が100年になっていたとかFTPクライアントが
    やはり2000年に対応していなくて99年を−1年と標示
    してしまうなんてことは大した問題ではない。
    元旦から仕事をしているのにちっともはかどらないとか
    年末に大掃除したにも関わらずもう部屋が散らかっているとか
    最近ちょっと気に入ってるインターネットオークションで
    希望の商品をなかなか買うことが出来ないとか
    昨年行方不明になったハンコが未だに見つからないとか
    そういった数々のことこそが真の2000年問題なのである。

    結局財布は見つからずそこらに転がっていた現金を弐万円ほど
    ポケットにねじ込んでテニスに出掛けた。
    ちなみに私の部屋の引き出しや本の間を探せば月頭なら大抵
    弐万や参万は出てくるのである。
    不思議だ・・・・
    十年近く前に机の引き出しから30万近く入った通帳が
    発見されたときはさすがに驚いたが。
    最初のPCはその金で買った物である。

    そんなバタバタがあったので少し遅れてテニスに参加したのだが
    会計担当の人が居なくて別に今日は金を払わなくても良かった
    ってのはどういうこっちゃい!
    別に良いんだけどさ。

    結局そのお金で帰り道に西友に寄って夕飯の食材を買った。
    98円だったので気まぐれで買った”緑のたぬき”をおやつとして
    久しぶりに食ったがやはり不味かった。
    もっと別のモノを買えば良かったなと後悔した。
    いくら98円でもねぇ・・・・

    問題の財布はつい先刻見つかった。
    何のことはない昨日着ていた服のポケットに入っていた。
    これが本当に紛失したのであれば被害は甚大であった。
    財布の中には各種カードの他、私にとっては大金
    4万円強が入っていたのだから・・・・
    昨年は本当に大切なモノを沢山無くし、今年は正月からこれかい?
    となっていたであろう。

    見つかってよかったよ。
    え、ちゃんと決めたところにしまっておけ?
    その台詞は子供の頃から言われていたんだけどねぇ・・・・
    「2000年問題」はまだまだ続くだろう。

  • 1月4日

    遅ればせながら明けましておめでとう御座います。
    昨年は本当に色々な人にお世話になり、迷惑を掛け・・・・
    自分があんなに精神的に弱い人間であるということが分かったのは
    残念だったけどある意味良かったのかも・・・・
    謙虚にならなければならないということを思い知った。

    さて、色々あったが1900年代も過ぎ去ったので心機一転
    今年は躍進の年・・・・としたいものだ。
    毎年こんなコトを言っているような気もするが
    それは気にしないようにしよう。
    せめて心意気だけはね(笑)

    一応2000年になって少なくとも三が日はお酒を一滴も
    飲んでいない!
    これは私にとって革命的であるとさえ言える。
    金が無い・・・・わけではない。
    え、こんなコトをいちいち念を押さなきゃならないのかって?
    まあ、私には”貧乏”というイメージがこびり付いているからな。
    いや、実際貧乏なんだけどさ。
    酒を飲む金ぐらいはあるよ。
    そんな高い店じゃなければ・・・・
    なんか話が思いっきり逸れているな。軌道修正をしよう。
    要するに酒なんか飲んでいないで自分のスキルを上げる
    努力をしようってことなんだ。
    元旦から一応自発的に仕事をしている。
    絵の練習をしている。
    怠け者の私がである。

    真面目に原稿を描いていた私だが友人と逢うことになった。
    彼はこの業界に入って最古の部類に入る友人でよくマンガ談義を
    交わす人である。
    おそらく最も技術論について突っ込んだ話をする同業者であろう。
    今回も私が今描きかけの原稿のストーリーを彼に話したところ
    ボロクソに批評されてしまった。
    特にマンガについては歯に衣着せぬところも彼の魅力である。
    本気でむかつく程言われたのだが、ゆっくり考えると
    彼の言うことはもっともである。
    結果としては私は描きかけのその原稿を没にして
    新たに話の切り口を変え全面的に作り直すことにしてしまった。

    その後、彼に昨年描いて小学館に投稿したものの落選したあげく
    原稿を紛失されてしまった作品のストーリーを話して聞かせた
    ところ、今度は大絶賛されてしまった。
    (ラストの詰めの甘さは指摘されたが、それは自覚していた)
    地味な話ではあるが一応自信はあった話なので私も納得・・・・
    というより予想以上の反応にちょっとびっくりした。
    結局こちらの作品を先に描き直すことにした。
    出来れば3月一杯の賞に応募するつもりだがどうなるだろうか?
    昨年末に殆ど発作的に散財して揃えたソフトを使って今回は
    デジタルも導入してみようと企んでいる。
    結果は請うご期待。


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