■ドーハの悲劇■
- 「これは嘘だ、嘘に違いない、俺は騙されているんだ・・・やっぱり嘘だったのねー!」
これは俺が当時仕事場であの情景を見た時の心の中で思っていたことだ。
あの後しばし呆然となった俺を見た友人Yは声を掛けるのさえ躊躇ったと言う。
翌日聞いた話によると、あの後家に帰るとYの母親と妹が呆然としていたので
「どうしたの?」と声を掛けると「あんた見てなかったの?」と逆に聞き返された
という。 無論あの試合のことである。
それ程までに浸透していたのだなと感慨を受けたものである。
- でもあの時の日本代表はあまりに好不調の波が大きすぎた。
好の波は勿論対韓国戦だ。 ディフェンシブハーフの森保を累積警告で欠きながら
も 代役の北沢が持ち味の闘志と運動量を生かし代役以上の働きを見せ、他の
選手も高い集中力を保ち、決勝点を上げたカズなどゴール後のダンスを忘れる
ほどだった。
カズのゴールの時、アパートの二階からも歓声が聞こえてきたのには笑ったね。
- 続く
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