■2001年の散文その2■



  • 8月29日

    ずーっと部屋に籠もってマンガを描いていたらさすがに飽きたので
    冒険に出ることにした。
    目的地はユニディ。
    狛江にあるという大型ホビーショップだ。
    友人にその店の存在を教えて貰い、一度行こうとしたのだが場所が分からず
    断念したことがある。
    その後新聞の折り込み広告を貰い、おおよその場所を調べた。
    ユニディに行って何を買うというのは全くなく、ただ単にどんな店か偵察に
    行こうというのが今回の冒険の趣旨だ。
    ついでに狛江方面にある古本屋をチェックしようという感じ。

    喜多見の古本屋を二軒ほどチェック。
    一軒目の南口方面にある店は普通なのだが、北口にある古本屋はとにかく不愉快!
    何がむかつくってデブの店員の態度!
    もうメチャメチャ悪い目つきで客をにらむ。 思わず屠殺したい気分…
    そんな店行かなければいいんだけどね。

    いつもの様に近道をしようとして、これまたいつものように迷う。
    でも遠回りはちょっとだけで無事目的地へ。
    で、でかい!
    でかいと聞いてはいたが予想以上!
    我が家の近くにある東宝大工センターなんてこのユニディから比べるとただの
    商店とさえ思えるほど!
    一応言っておくが東宝大工センターだって決して狭くはない。
    ユニディがでかすぎるのだ!!
    そして店内に入ってイロイロと見て回る。
    話には聞いていたが安い。
    東宝大工センターははっきり言って高いから客みんな取られるんじゃないかな?
    と余計な心配をしてしまうほど。
    だって値段も品揃えも相手にならないんだもの…

    何を買うでも無しに店内をうろついて一番足が止まったのはガスレンジの
    コーナーと鍋のコーナーだったのが何とも…
    その後組み立て家具のコーナーでうろついていたら声を掛ける人が居るでは
    ありませんか。
    何と漫画家のみやすのんきさんではありませんか!
    実は私が最近アシスタントとしてお世話になっていまして、つい最近彼にこの
    ユニディの存在を伝えたばかりなのです。
    彼は今月の中頃に一度探検に来ていましたので今回が二度目だそうです。
    お子さんを連れて…
    あまりの偶然に二人でびっくりしていました。

    砥石と圧力釜を買おうかとも迷いましたが、今日は偵察のつもりだったので
    リュックを持ってきていないというのを理由に結局何にも買わずに店を出ました。
    そして狛江の古本屋をチェックして出ようとしたその時です。
    強力な夕立!
    古本屋の店内にまた戻ろうかとも思いましたが、狛江の駅まで頑張って行き
    まんが喫茶でもあればそこで止むのを待とうとパーフェクトな計画を立て
    豪雨の中を駅まで…
    予想より駅は遠かった!しかもマンガ喫茶なんてものはこの狛江には無いようだ。
    もしかしたら探せばあるのかも知れないが、私には見つからなかった。
    結局駅改札前の高架下で雨宿りをした。
    夕立らしく雨はすぐに止んだ。
    嬉しいけど何か悔しい… 一番雨の強いときに移動したんじゃん、オレ
    パンツまでびしょ濡れになってさ…

  • 8月25日

    編集者と電話で打ち合わせをしていたら友達のしのはらさんからPHSに
    電話が来た。
    下北でHAGAさんと飲んでるから来ないかというのである。
    この二人とはまだインターネットを始める前にパソコン通信という小規模な
    ネットワークコミュニティで知り合った方々である。
    しのはらさんとは年に何回か会うのだが、HAGAさんと会ったのはもう3、4年
    振りぐらいである。
    かつては「千の病を持つオトコ」を自称していた彼だが久しぶりに会うと随分と
    血色が良くなり、心持ち太っていた。
    聞けば今月二十日まで堅気の生活をしていたら太ってしまった。
    「ちゃんと働くと人間が堕落する」のだそうだ。
    本業のイラストはもう長いこと失業状態らしいがもっと真面目に営業活動をすれば
    仕事なんかいくらでもあるだろう。
    それだけの腕はもっているのだ。
    他にもエッセイや写真と多才なんですよ。
    私の周りはこんなんが非常に多いのだが彼は確信犯である分質が悪い・・・・
    その才は羨ましくもあるんだけどね。

    そんな方々と飲むモンだから話題は自然とコアな方向へ。
    暫くするとエロ漫画家のS氏が合流。
    彼とは初対面だが絵柄は以前から知っていた。
    非常に上手な絵を描く。
    そして「自分の絵」というものが完成されているのが本当に羨ましい!
    絵柄に似合わずと言ったら失礼だが非常に気さくな方で話も盛り上がる。
    当然のことのように話はパソコンの方にも行く。
    そしてこの席にいる4人の中で私だけがMacを使っていないのだ。
    しのはらさんがいつものように「いい加減Mac買いなさい。絵を描くなら
    やっぱりMacだよ」と…
    S氏も言う「PainterはあからさまにMacの方が早いよ」この言葉には
    さすがにグラグラ来る。
    Painterは私が一番好きなソフトだからである!

    しかし、私はいつものように答える。
    「ハードを買い換えるのはまあ、良しとしよう(高いけど)。でもソフトを
    今から買い揃え直すのはちょっと不可能だよ。
    Windows環境で揃えたグラフィック系のソフトだけでも30万は下らない。
    それをMacで買い揃えるのはちょっと無理!」と…

    S氏、しのはらさんは先に帰り、残るは私とHAGAさん。
    さあ、これからが本番だとばかりに裏下北と呼ぶ怪しい界隈に…
    HAGAさんは横浜在住の癖に下北が縄張りというマニアックな方。
    私は沿線にもう長いこと住んでいるのだがこの街に関しては全然と言って
    いいほど知らない・・・・
    さっそく連れて行かれたおでん屋ではOL二人組が飲んだくれている。
    一人はもう完全に出来上がっていて、もう一人が介助って感じだ。
    きっとこの二人が飲むときはいつもこんな感じになっているのだろう。
    ここで我々が絵描きコンビだと言っても全く驚いたり珍しがったりされないのは
    やはり下北という土地柄なのだろう。
    多分そんなのは掃いて捨てるほど居るだろうから…
    そういう街なんだ。

    次に行った店では「あたしバツイチなの」とか言ってからんでくる
    女性に遭遇!
    聞けば我々と同世代で、愚痴をがんがんたれてくる。
    面倒くさいがこれはこれでなかなか楽しいものだ。
    彼女の専門学校の同級生が私も1,2回一緒に飲んだことのある漫画家だと
    いうのは愛嬌だろうか(笑)

    朝もいい加減いい時間になったのでHAGAさんを連れて我が家へ。
    最初はウチで寝ていく予定(?)だったがちょいと喋っただけでHAGAさんは
    帰宅の途に。
    私は玄関まで見送る気力もなく気絶…
    こんなに飲んだのは本当に久しぶりだよ。
    当然のように二日酔いになりました。 ふ〜〜〜〜

  • 8月2日

    世田谷に引っ越してから毎年…
    何故か実家のある八王子に住んでいた頃には一度も見掛けることの無かった ヤモリは毎年暖かくなると我が家の窓に張り付いていた。
    千歳船橋に住んでいた頃も現在住んでいる成城に越してからも…

    そんなヤモリも八月になってやっと顔を見せてくれた。
    いや、もしかしたら今までも毎晩のように遊びに来てはいたのだが
    私が気付かなかっただけなのかも知れない。
    彼(彼女?)が来たから、あるいは来なかったからといって別に何て事は
    無いのだが、やはりいつも来ていた者が来ないというのは寂しいモノである。
    来なくていいというか来て欲しくないモノに限って遠慮なく来たり
    するんだけどねぇ、カラスとかゴキブリとか…

  • 7月24日

    ピクシーが引退してしまった。
    サッカーに興味のない方は何のコトやらさっぱりだろうが
    「とにかくすげーサッカー選手!」ということで勘弁させて貰おう。

    Jリーグに残された最後のワールドクラスと言える選手がついに
    居なくなってしまったのである。
    かつてはジーコを始めとして真のワールドクラスが数多く在籍していた。
    彼等の多くは引退間際の良く言えばベテラン、悪く言うとロートルであった。
    が、その世界トップクラスのテクニックは我々を魅了してあまりある
    ものであったことは言うまでもない。
    そしてその後やってきたのはレオナルド、ドゥンガといった現役バリバリの
    ワールドクラス、しかも世界チャンピオン、ブラジルのレギュラーの
    面々であった!
    しかし日本の景気の悪化によるスポンサーの撤退、予算の縮小により
    彼等を雇い続けることは困難となる。
    さらに欧州での「ボスマン採決」により、欧州内での外人枠の事実上の
    撤廃。
    大規模メディアの巨大資本の参入による選手の年棒の高騰。
    この結果、かつてのように”円”の力によって一流選手を呼び寄せる
    ことは困難となってしまったのだ。<

    勿論”ワールドクラス”と呼ばれた選手の全てがその名前に見合う
    プレーを見せてくれていた訳ではない。
    名古屋に居たG・リネカーを筆頭に
    「何しに来やがった?この給料泥棒!」
    と怒鳴りつけたくなる様な選手も少なくなかった。
    来日当初のピクシーもそんな1人だった。
    イタリアW杯での彼の素晴らしいプレーが脳裏に焼き付いている私にとって
    彼の来日は信じ難いものであると同時に期待に胸膨らませずにはいられなかった。
    しかし、実際ピッチに立つ彼にかつての面影は…
    時折トリッキーなテクニックに感嘆させられるもののそれ以上に印象に
    残るのは、いつもイライラしていて審判に文句ばかり言っている
    イエローカードコレクターとしての姿だった。

    彼が変わったのは名匠ヴェンゲルの監督就任がきっかけだった。
    このフランス人監督とピクシーはお互いがフランスリーグに在籍していた
    頃からお互いに一目置いていたといういわば相思相愛の間であったという。
    ピクシーもヴェンゲルの就任以降目に見えてセルフコントロールが出来る
    ようになったのである。
    勿論周りの日本人選手のレベルアップによってピクシーのフォローが増えた
    という点も見逃すことは出来ないだろう。
    この年、それまでの”Jリーグのお荷物”的存在から何と2ndステージ二位
    という成績にまで昇ってしまったのだ!
    その勢いのまま天皇杯は初優勝。
    この年のJリーグMVPはピクシーが獲得した。
    優勝チーム以外からの選出はこの時が初めてだったという。

    その後ヴェンゲルはイングランドの名門アーセナルに移ってしまったが
    ピクシーは名古屋に居続けその華麗なるプレーを見せ続けてくれた。
    私は鹿島ファンだが、ピクシーには一度でいいからJリーグ優勝を味わって
    もらいたかった。
    昨年、今年と日本代表クラスの選手を補強したにも関わらずヴェンゲル時代
    以降安定した戦いというのは未だかつて無い。
    もしあと一年ヴェンゲルが日本に居続けていてくれたらピクシーも一度は
    優勝の味を知ることが出来たであろう。
    いや、それどころか日本のサッカーはもう少し進歩していたかも知れない。
    しかしこれは過ぎてしまったことである。

    今はJリーグのピッチの上で誰よりも魅せてくれた男、ピクシーこと
    ドラガン・ストイコビッチに感謝しよう。
    そして彼の第二の人生がより素晴らしい物になることを祈ります。
    東洋の片隅から。

  • 7月18日

    夏とは恐ろしいモノである!
    ビニールのいわゆるコンビニ袋にキャベツを買ったまま入れて
    台所に転がしておいたその時間はわずかに一日半。
    焼きそばを作ろうと袋から取り出したとき悪臭が…
    何と既に腐っていたのです!
    一見腐っているのは芯の辺りだけのようだったので
    腐っている部分だけを捨てて無事な部分を使おうと思って切ってみました。
    しかし腐敗は葉脈を通ってかなりの範囲に広がっておりました。
    一見無事に見える部分も少なくなかったのですが、そんなところで
    冒険はしたくはありません。
    腐った野菜は腐った肉より危険です。

    そういえば確かロシア料理でキャベツを発酵させたものがあった
    というか食った記憶があるのですが…
    ちなみにそれは美味かったです。

  • 7月11日

    前回は珍しいマラガワインの話をしたが、今回もまた珍しいワインの話である。
    貴腐ワインというのをご存じだろうか?
    このワインは基本的には白ワインなのだが、原料となるブドウがちょっと
    特殊なのである。
    乱暴かつ簡単に説明するとある特殊なカビによってブドウの皮が腐食し
    そのために水分が蒸発し果肉が凝縮され、糖度の非常に高いブドウになる。
    そんなブドウがら作られるワインが貴腐ワインというわけだ。
    この特殊なカビはいつでもブドウに着くというわけではなく、ハッキリ言って
    御天気任せなところが少なくないそうである。
    まあ、そんな訳でと〜〜〜〜っても貴重な存在なのであるそうだ。
    このワインの存在を本で見掛けたとき「いつの日か飲んでみたい」と思った
    ものではあるが、数万円もするようなワインをおいそれと飲める身分でもない
    私であった(笑)

    が、が、が!
    何とこのワインを飲む機会に恵まれてしまったのだ!!
    とある方の暴走によって…
    取り出されましたるはワインの瓶…では無かった。
    高さこそワインの瓶よりやや高い程度だが、その太さは一升瓶でも入りそうな
    段ボールの箱。漢字で「貴腐」と書いてある。
    ちなみに今回飲んだのはサントリーの物である。だから漢字かぁ
    1992年ね。
    箱を開けると中には何と木箱が入っていた。
    結構しっかりした作りだが、いくら高級ワインとはいえ、過剰包装じゃないの?
    だがここで驚くのはまだ早かった
    木箱を開けると、何と中はビロード張りになっていたのだ!
    そして当然のごとくラベルは金色!
    「何かすっげーサントリーっぽいね。センスが下品…」と私。
    そしてこのワインを買った方は「おじいちゃんの棺桶みたい…」
    彼女の祖父はクリスチャンだったのでドラキュラが寝てるようなタイプの
    棺桶だったそうだ。で、中はビロード張りだったんだってさ。

    コルクを抜くと甘いブドウの香りがしてくる。
    本で読んだ通り「蜜のような甘さ」というのがその香りからも想像できる。
    早速グラスに…ではなく我々がいつもワインを飲むマグカップに注ぐそのワインの色は白ワインとしてはやや濃く、とろーっとした感じであった。
    そしてまず一口…
    「甘い!」
    が、美味い!!
    元々我々は白なら辛口、赤なら重厚な物を好む。
    だから「蜜のような甘さ」が特徴のこの高級ワインを飲むのはかなりの 賭だったのである。
    今まで飲んだワインの中では恐らく最も甘いであろう。
    が、味に深みがありまとまりも素晴らしい。
    やっぱ甘いだけじゃなくて高いだけのことはあるのね。
    また機会があったら飲んでみたいが、そうおいそれと飲める値段でもないので いつの日になることやら…
    ちなみにお値段は三万八千円也

    しかしこんな高級ワインもマグカップで飲んじゃう俺達って…

  • 6月21日

    お母さんごめんなさい!
    え、何のことかって?
    先日母がスペイン土産で買ってきたワイン(?)の話をした。
    その後ワイン好きの方が本で調べたことを教えてくれた。
    その内容は以下のようなものであった。

    スペインのマラガワインは特殊な醸造方法を採る。
    その方法とは熟成の途中で樽にブランデーを入れるというものだ。
    その結果樽の中の酵母菌は死に、発酵も止まることによって糖分が残り
    独特の甘みの強いワインが出来るというのだ。

    この話を聞いた時「もしかしたら…?」という思いはあった。
    確かに発酵が途中で止めてしまったと考えればあの独特のワインというより
    ラムレーズンのようなブドウの香りが強いのも納得がいく。
    が、瓶のスクリューキャップ、そしてその色からまだワインとはとても
    思えなかったのもまた事実なのである。
    そこでラベルの綴りをスペイン語辞典で調べることにした。
    「VINO DE …」

    VINO 【英WINE】
    ………
    そう、VINOとはスペイン語でワインのことだったようだ。
    つまり母のスペイン土産はマラガ特産の特殊なワインであったのである。

    私はこれまで様々な国のワインを飲んできた。
    フランス、イタリアは勿論。スペイン、チリ、アルゼンチン、ギリシャ
    オーストラリア、アメリカ、南アフリカ、ブルガリア、果てはグルジアまで。
    味は様々なれど、どれも「ワインの味」がした。
    でも…これもワインなのね。
    よりによってこんなマニアックな物を買ってきてくれた母。
    ワイン好きでは考えられない素直な感性でセレクトしてくれたのでしょう。
    貴重な体験をありがとう。

  • 6月17日

    ここの伝言板にもよく遊びに来てくれているるみさんのお陰で
    久しぶりに私の手元にモバイルギア2がやってきた。
    実はこれが私の持つモバイルギアとしては都合三代目になるのだ。
    実は私はこのモバイルギアというマシンが結構好きだったりする。
    持ち運びにはやや大きめなのだが、これ以上小さいサイズだとキータイプが
    しにくく、メール等文章を打ち込むにはやや勝手が悪いのである。

    私がこのようなモバイルマシンでの使用目的はメール、そして
    ちょっとしたアイデア等を出先で書き込むことであるので、打ち込むことに
    ストレスを感じてしまう様なマシンではいかんのです。 ポケットボード、小さいサイズのWindowsCEマシン、リブレット等

    ちなみに私の部屋の押入の中には友人から借りっぱなしのリブレットが
    あるのだが…
    つまり私にとってキータイプしやすい最小のマシンがこのモバイルギアなのである。
    最初に買ったのはMK−22という型番の物で、当時ラインナップの中では
    中堅クラスの物でMS-DOSをOSとしていた後にモバイルギア2という
    WindowsCEをOSとしたマシンが発売されると通称DOSモバと呼ばれていた
    マシンだ。
    標準のシステムではやはり物足りなさを感じていたので色々なところで
    情報を集め、苦労はしたがちょいとしたカスタマイズを施し、かなり使い勝手の
    良いマシンに育てた覚えがある。
    フランスW杯にも同行した。

    愛着もあったそんなマシンだがちょいとしたきっかけから買い換えた。
    詳しくはここ

    二代目のモバイルギアは、まあ正確にはモバイルギア2なのだが
    MC/R300というモノクロモデルである。
    (初代のDOSモバも当時の時代としては当然のモノクロモデルであった)
    こちらは初代以上にカスタマイズを施した。
    確かに初代以上に機能は豊富なのだが使い勝手にはまだ改善の余地があり、
    そして何よりカスタマイズがやりやすく情報が豊富だったからだ。
    しかし、約一年半前に紛失という悲しい別れをすることとなる。
    私の不注意から…詳しくはここ

    るみさんから格安中古で譲っていただいたモバイルギア2が家に届き
    包みを開けて見たそのマシンはパールホワイトに輝き、実にキュートである。
    個人的に気に入ってはいたが、ダークカラーで色気のないそれまでの二台とは
    えらい違いである。
    でも思わず呟いてしまう「おかえり」と。
    電源を入れると懐かしい画面…ではなかった。
    カラーの画面も美しく、それだけでも感動!
    この代のモデルから導入されたATOK-POCKETという漢字変換は賢く、先代の
    様にまともな漢字変換をするために多大なる苦労をする必要はなさそうだ。
    ポストペットは多分使わないと思うが…
    このままでも充分使えるが、こういったおもちゃが大好きな私はこれから
    少しずつカスタマイズしていくであろう。
    まず手始めに先代で使い慣れているメールソフトを入れて、これまた先代で
    遊んでいたフリーソフトのチェスを入れて…
    通信は、当分はノートパソコンに入れていたPHS通信カードを使うことに
    なるだろう。 ドライバを捜してこなければ…
    出来ればオプションのPHS通信ケーブルを使いたいのだが、NECの
    純正オプションは異様なまでに高価なのだ!
    ただの通信ケーブルが定価で6000円もするのだ。
    ちなみに私が現在使っているザウルスの同様のケーブルは二千円強で買った。

    え、ザウルスあるのにモバイルギアも持ってどうするんだって?
    ちなみにノートPCもあるけど、これはバッテリーが死んでいるのでとても
    外に持ち歩いて使えるような物ではない。
    最近はデスクトップPCで仕事をしているときの通信マシンとして
    使ったりしています。
    モデムはちょっと遅いが、まあ充分使えます。
    そしてザウルスは普段持ち歩く本当にメモ帳代わり。
    なかなか重宝していますが、とてもこれで文章を打ち込んだりする気には
    ならない。
    個人的には最近流行のParmPCよりザウルスの方が良いと思うのだけれど…
    少なくとも日本語表示は遙かに綺麗だしね。
    で、モバイルギアはというと、荷物を持ち歩くときにリュックに入れていく
    という感じです。
    取材等でちょっと出掛けるとき、旅行に行くとき。
    といった感じです。

    VIOのCシリーズの様にモバイルギアとほぼ同サイズのWindowsを
    OSとしたノートPCも最近は発売され、人気もあるようですが、それらは
    まだ私にとっては高価であります。
    それに持ち歩いてという使用用途を考えるとオーバースペックにも…
    (持たざる者のひがみです) 求めている用途、価格を考えるとこのモバイルギア2を始めとした
    WindowsCEマシンというのはなかなかお勧めのマシンと言えると思います。
    おっと、大事なことを忘れていた。
    このWindowsCEの大きな特徴の一つ。
    電源を入れると瞬時に立ち上がる!
    これは快感です。

    では最後にもう一言るみさん有り難う!

  • 6月10日

    久しぶりに八王子の実家に帰った。
    もう数カ月前になるのだが母親がスペインに観光旅行に行ったと
    いうので、その時土産で買ってきたというワインを取りに行ったのだ。
    こんな用事でも無い限り、決して遠くはない実家に帰ることのない俺に
    親不孝と文句をたれる両親はまあ正しいだろう。
    つっても、確か今年の三月には母親の誕生祝いで帰ってるんだよなぁ。
    こんなにインターバルが少ないのはもしかしたら初めてかも知れない。
    そんな感じで帰った八王子。
    駅前は相変わらずである。

    そして早速寄った「都まんじゅう」ここは八王子に帰ったら必ず
    寄るところである。
    この「都まんじゅう」と「葵千人」という二つの和菓子。
    半端じゃなく美味しいんですよ。
    これだけで八王子という街は価値があるんじゃないか!?
    と私は思っている。 あとはホントどうでもいいや。
    とにかく店に寄って、従業員に定休日を聞く。何故か私が八王子に帰った
    日は定休日であったことが多く、その度に悲しい思いをして帰る。
    また、今回は時間も遅かったので、翌日が定休日でなければ実家に
    泊まって翌日「都まんじゅう」を買って世田谷に帰ろうと思っていたのだ。
    が、店員は「明日が定休日です。」と、
    まあ、忙しいスケジュールとなるが日帰りに決定!そしてまんじゅうを
    買う15個入り400円也(安い!)

    実家に着くと茶の間には姪っ子が座って………と、ここで猛烈に泣き出した。
    お、俺が何をしたというのだ?
    どうやら母親(俺の妹)は少し前に甥っ子が怪我をしたので病院に連れて行くため
    出掛けたが、姪っ子は1人留守番をすることとなり(といっても私の両親、
    姪っ子にとっては祖父祖母は居たのだが)寂しくなり、やっと帰ってきた
    と思ったらよく知らないおっさんが出てきたので、がっかり&びっくりで
    泣き出したのだろうということである。
    一応こやつとは三ヶ月ほど前、母親の誕生祝いの時に会ってはいるのだが…
    まあ憶えていないだろうな。結局妹が帰るまで数十分泣き続けていた。
    今は別に精神的に余裕があるので子供の泣き声なんかへっちゃらである。
    しかしカロリー消費の激しそうな泣きっぷりだなぁ!

    妹が帰ってくると食事となった。
    先程の後遺症か姪っ子が駄々をこねている。
    妹が俺に申し訳なさそうにしているが「放っておけ、放っておけ、疲れて
    寝るまで騒がせておけばいいんじゃない?」と俺。
    甥っ子はテレビアニメに夢中になりながらも好き嫌いも少なくよく食べる。
    が、大人と同じ味付けの物を一緒になって食っているのでちょっと妹に一言
    注意しておいた「小さい子供には刺激物は勿論、味の濃い物は食わせるな。
    味覚が壊れるから。」これは本当の話である。
    ついでに言えば化学調味料のたっぷり入ったスナック菓子等も小さい子供の
    味覚を破壊します。
    何にでも醤油やソース、マヨネーズをぶっかけるがさつな味覚の人は味覚破壊の
    なれの果てなんじゃないかなあ?
    あまり一緒に食事をしていて楽しいものではありません。
    素材の味を楽しみたいものです。

    食事も終わり、肝心のワインを母親から受け取った。
    ????????????「これワイン?」
    ラベルのスペイン語は読めないが、どうもワインには見えない。
    俺はここ最近だが、結構ワインをよく飲んでいる。
    ここ一年で少なく見積もっても150本は飲んでるだろう。
    勿論その中にはスペイン産の物も含まれている。何と言ってもスペインは
    世界第三位のワイン産出国なのだから。
    そんなスペイン産の物は勿論、どのワインとも瓶、ラベルの雰囲気が違う
    何よりコルクでなく、スクリューキャップなのだ。
    そういったワインも無いではない。土産等で使われる小さい瓶の物、
    国産の安ワインといったものである。
    母親は「ワインだ」と言い張り、さらに「美味しいよ」と言っていた。
    私は当然感謝の言葉こそ言ったが、全くそのワイン(?)には期待出来ない
    なと、ちょっと複雑な顔をして家路についた。

    翌日、そのワイン(?)を開けてみることにした。
    スクリューキャップを捻り、カップに注ぐ前にちょっと香りを…
    甘ったるいラムレーズンのような香り「何これ?」そしてカップに注いだ時
    決定的となった。その注がれた焦げたべっこう飴を思わせる深い琥珀色に
    一言「これワインじゃないよ、お母さん………」
    決して不味くはないが、甘ったるくてアルコ−ル臭いかなりがさつな味。
    すぐに別の正真正銘のワインで口直し
    誰か正体を知っている人が居たら教えて下さい。
    [MALAGA LARIOS]

  • 5月9日

    私は結構理系の人間で左脳派の人だと思っていたのだが最近はどうも
    そうでもないような気がしてきた。
    もう結構前からなのだが…いや、ず〜〜〜〜っとそうなのかも知れないが
    思いつきであまり物を考えずに行動したり発言したりということが少なくない。
    この事実、周りの人間は気付いていたようだが、私は全然気付いていないでいた。
    これだけでもかなりしょうもないのだが…
    おまけに私は(特に仕事において)かなり波の荒い人間であるのだ。
    何がそんなに波があらいかというと、仕事においてはそのスピードと出来に
    おいて、顕著である。
    調子の良いときと悪いときでは少なく見積もってもそれぞれ五倍は差がある。
    調子の良いときはそれこぞ自分でもスーパーなんじゃないかと思うほどの
    スピードと天才的な仕事をするのだが、そうでない時は…
    悲しいことに現在はこの…な状況であるようだ。

    こんな時はよく現実逃避をしたくなる。
    原稿用紙から離れたくなるのだ。
    ここで今、二つの選択肢がある。 一つはファミリーマートに行って今日
    発売された「サッカーダイジェスト」を購入し、それを読むこと。
    そしてもう一つは冷蔵庫に入っているビールを取り出し、それを片手に
    パソコンをいじるというものである。
    結果はあっという間に出た。
    私の財布には「サッカーダイジェスト」の定価420円さえ入っていなかったのだ。
    てな訳でこうして久しぶりの散文をしたためているという次第である。

  • 4月18日

    またしても間が空いてしまったが、ネタが無かった訳ではない。
    むしろとびっきりのネタがあったと言っていいだろう。
    もう二週間以上前のネタだが、これだけ間が空いてしまった原因にも
    なったネタなのでお話ししましょう。

    私がフットサルをやっているのは以前にも話した。
    この日も仕事を抜け出してフットサルに向かった。
    以前に痛めた左の足首が治らないので最近はテーピングで固めてプレーを
    しているのだが、この日はテープを忘れてしまったので足首に不安を
    抱えたままのプレーとなった。
    もしかしたらこのテープを忘れてきてしまったのがケチのつきはじめ
    だったのかも知れない。
    左の足首は普通に走る分には大した痛みも無いが、サイドステップを踏んだり
    ターンをしたりといった横向きあるいは捻りを加えたときにやはり痛みが
    走る。勿論キックをするために踏み込んだときも同様である。
    が、この日もだましだましプレーをしていた。

    ルーズボールを追った私は敵のプレーヤーと衝突してしまった。
    これ自体は別に珍しいことではないのだが、ぶつかり方がちょっと嫌な
    感じだった。
    私の膝の内側と相手の膝がバチッと音を立てて当たったのだ。
    しかも私膝はかつてスキーで痛めた右の膝である。
    相手は大したこと無かった様だが私の方は以外にダメージを負ってしまった。
    はっきりいって真っ直ぐ走る以外殆どのプレーに痛みが走ってしまうような
    状況である。
    最悪なのが私の利き足は右足なので踏み込むと左の足首が痛み、蹴ると
    右膝が痛むという状況となってしまった。
    当然ちゃんと蹴ることは不可能である。
    単なる打撲で済めばいいのだが、現在でもまだ痛みがあるところをみると
    打撲以上の負傷をしてしまったようである…

    そんなこんなでフィールドプレーをするのがしんどくなったので
    GKをすることにした。
    そして悲劇は起こった。
    相手FWが飛び込んできたので私は夢中でダイビングをした。
    見事セーブをしてボールを前線にフィードした後、左の手に違和感を感じた。
    小指が全く動かない。
    しかも何かただ事じゃ無いような雰囲気がする…
    急遽選手交代を申し出て、キーパーグローブを外してあらびっくり!
    何と左手の小指第二関節が反対側に曲がっているではありませんか。
    痺れてあまり痛みは無いのだが、はっきり言って全く大丈夫な状況ではない。
    すぐに主催者であるT橋氏の車で近くにある救急病院へ行った。

    出てきたのはインターンっぽい若い医者。
    一抹の不安を感じながら手を見せると、取り敢えずレントゲンを撮ろうと
    いうことになり、獲る。
    現像されたフィルムを観るとものの見事に関節が半分以上ずれている。
    若い医者はこういうケースは初体験らしくどう処置していいのか分からないで
    いるようだ。看護婦に「麻酔した方がいいのかなぁ?」等と聞いている。
    おいおい…

    はっきり言ってこういう場合、普通麻酔なんかしない。
    脱臼した時や骨折して折れた所がずれてしまった時も屈強な医者が押さえつけて
    強引に矯正するのである。
    時には患者がその痛みのために暴れて医者を蹴ったりすることがあるので
    プロテクターを着けたりすることもあるのだ。
    え、何でそんな事を知っているのかって?
    私はかつて結構やんちゃだったので何本か骨を折り、実際にそういった処置を
    受けたことがあるのですよ。

    意を決した若い医者は処置に取りかかった。
    が、びびっているのでなかなか直らない。
    さかんに「痛くない?」と聞いてくる。
    私は「大丈夫ですよ」と答えながらも心の中では
    「びびっていないで一気にバキっとやっちゃえよ、バキッと!」と思っていた。
    実際充分我慢できる範囲の痛みでしか無かった。
    私はこういう痛みには以外と耐性があるのだ。
    数十分経ってやっと矯正できたが、手慣れた接骨医とかだったらそれこそ
    あっという間に矯正してしまうような物なのであろう。
    餅は餅屋ってね。
    まあ、時間的に救急病院しかやっていないような時間だったので選択肢は
    この病院しか無かったのだし、受け付けて貰えたことには感謝である。

    しかしこの怪我、さすがに治るのに時間が掛かっている。
    未だに殆ど動かないのだ。
    幸い左手なので仕事に大した影響は無いのだがキーボードを打つのには
    大いに支障がある。
    だからこれだけHPの更新をさぼっていたという言い訳になるのだ。
    無理に動かしたりしなければ痛みは殆ど無いし、邪魔なのでギブスは外して
    しまった。だからかろうじてこうやって更新をしてみたのですよ。

  • 4月1日

    これはエイプリルフールの冗談であって欲しいと思わずにはいられない
    ふざけた法律が施行されることとなった。
    いわゆる「家電製品リサイクル法」である。
    粗大ゴミの駆け込み回収依頼をするのは真面目な市民である。
    不要なエアコンを抱える私もその一員となりたかったが時間的余裕が無く
    それも適わなかったのは本当に残念な話である。
    私がそれをするつもりは無いが、この法律が施行されることによって
    新法の対照商品の不法投棄は間違いなく飛躍的に増えることだろう。
    そんな分かり切った事も全く考慮されていない法律なんて悪法以外の
    何物でもないだろう。
    こんなに考えのない法律を作った行政、立法ともに馬鹿の集団とした
    言いようが無いのではないだろうか?


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