■フランスW杯観戦旅行記■

6/09 6/10 6/11 6/12 6/13 6/14 6/15 6/16 6/17
  • 6月15日(月)

    マルセイユに着いたのは未だ街が動き出すには早い時間だ。
    今日はイングランドvsチュニジアを見る予定である。
    昨夜のテレビでこの街で暴れているフーリガンがニュースに流れて いた事もあって多くの人は「止めた方が良いんじゃない」と言って いたが得意の何とか成るべという気持ちとこの街の名物 ブイヤベースも食いたかったので来てみた。
    荷物を背負ったままでは歩きにくいので荷物預かり所とコイン ロッカーが動き出すまで駅でごろ寝をしていた。

    同じ様な連中は他にも沢山いて、そんな中の一人の日本人と 荷物を預けた後マクドナルドで朝食を取った。
    正直言って私はマクドナルドが苦手なのだがつき合いで ハンバーガーとコーヒーを頼んだのだがやはりフランスでも マクドナルドはマクドナルドである。不味い。
    一緒に飯を食った人は雑誌の編集者で先日のライター氏といい 何故か近い業界の人と出会ってしまう。
    そういえば昨日まで一緒だった二人組は広告関係に勤めていたな。
    この編集者は昨夜マルセイユに到着したらしいのだがホテルを 探す間もなく、フーリガンから逃げ回って駅に避難してそこで 夜を明かしたというのだ。その生々しい話は非常に興味深い ものであった。

    彼はホテルを探し、私は街を徘徊するのですぐに別れた。
    港町らしく坂の多い街だ。薄汚れた建物といいその雰囲気は 評判通り治安が悪そうだなあ。
    街のそこかしこに昨夜のフーリガンによる物と思われる爪痕 が見える。
    取り敢えず港を目指したのだがまたしても迷ってしまった。
    方向感覚には結構自信があったのだが・・・・
    何故か港を目指していたはずなのにスタジアムの方に向かって 歩いていたようだ。
    どうも腹の調子が思わしく無いので今回初めて有料の公衆トイレ を使ってみた。金を入れると扉が開く仕組みだ。
    要領が良く分からないせいもあるがどうも好きにはなれない。

    スタジアムに向かう道の途中露店が並んでいる。こういうのは 大好きなので一通りひやかしてみる。
    この街はアフリカからの移民も多いようなのでその類の物も 多々売られていた。
    しかし一番目についたのは無造作に積み重ねられていた女性の 下着である。日本の露店ではあまり目にする事が無いから余計 目に付いただけなのかも知れないが・・・

    そんな事をしているといい加減時間も経ったのでスタジアムに 向かうとしよう。暫く歩くとどうも気持ちが悪くなってきた。
    腹と胸の辺りがむかむかする。冗談じゃないぞ。
    原因として考えられるのは・・・多分あれだろう。
    マクドナルドのハンバーガー。確か以前にもこんな事はあった.
    私は小さい頃から好き嫌いといった物は殆ど無いのだが マクドナルドのハンバーガーは本当に苦手なのである。
    体調の良い時ならまだしも今日はちょっと寝不足気味である。
    遂に立っていられなくなり、道端のベンチに座り込む羽目に なってしまった。こんな事で今日一日が潰れてしまうなんて 冗談じゃないと思いながらもこの体内の嵐が過ぎ去って くれるのを祈るだけであった。


    続き
    Home Mail