フランスW杯観戦旅行記



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  • 6月17日(水)

    帰りの飛行機の時間に合わせるためにかなりの早起きを
    しなければならなかったのだが、昨夜は早めに気絶したので
    睡眠時間に不足は無く、目覚ましの音ですぐに頭は
    すっきりと目覚めた。
    寝る前にしっかりと帰り支度は済ませているので、軽くシャワーを
    浴びてチェックアウトを済ませる。
    フロントの人は昨日とは違った人だが丁寧な対応で気持ちよく
    ホテルを後にした。
    またバルセロナに来ることがあったらこのホテルを使っても
    良いかな?

    前日に下見は済ませていたので空港へ向かう電車には
    スムーズに乗れた。
    さすがに早朝だと人は殆ど乗っていない。
    こんなに空いている電車に乗るのは欧州に来て初めてだなぁ。
    空港での搭乗手続きは簡単に済むと思ったが甘かった。
    ってか、昨日お土産でモデルガンを買ったのが失敗の元だった。
    当然そんなモノは手荷物としては持ち込めない。
    ってなわけでそれらのお土産は別に送ることになった。
    う〜〜〜〜ん、面倒だなぁ。
    ここいらに私の海外旅行素人加減が発揮されて恥ずかしい。

    飛行機に乗ると何と周りは日本人ばっかりではないか!
    しかも彼らはボンボネラというサポーターグループのツアーで
    先日の日本vsアルゼンチンの試合を観戦したコアな
    サポーター達のようだ。
    私の隣に座った大学生ぐらいの男の子もなかなかコアな
    サッカーファンで横川電気のファンだという。
    ちなみに横川電気とは武蔵野市(最寄り駅は三鷹だが)を
    本拠地としたJFL所属のチームである。
    さすがの私もそこまでマイナーなチームの話には対応できない
    だろうと思っていたが、当時チームのエース格だった森崎という
    選手がかつて高校選手権で得点王を取ってJEF市原に
    入団していたという話を聞くと、その選手の特徴まで思い出して
    しまったのには、自分でも笑ってしまった。

    ただ、彼が試合観戦を出来たにも関わらず、席がばらばらに
    なってしまったのを理由に旅行会社に賠償請求をすると
    息巻いていたのにはちょっと引いてしまった。
    彼の言い分も分からないではないが私から見れば
    「無事観れたんだからいいじゃん」とか思ってしまうのだ。
    ちなみに私が旅行会社のチケットで観戦することが出来なかった
    事に対する賠償金は後に支払われ、その金で私はパソコンの
    モニターを買うことが出来た。
    結局幸運なことに試合も観戦できたので、私にとっては
    なかなか運のいい騒動だったと言えよう。

    更に彼は私にとっては驚くべき・・・・でもないか?事を言った。
    「早く日本に帰って吉野屋の牛丼を食いたい」と言うのだ
    私にとって欧州に来てからの食事はどれも満足のいく物で
    「もっとこっちに居たい、もっと色んな物を食べたい」と願わずに
    おれないものだったから。
    しかもよりによって吉野屋の牛丼とは・・・・
    ちなみに私はマクドナルドのハンバーガー程では無いが、
    吉野屋の牛丼も結構苦手である。
    まだ松屋の方が好きかな?
    まあ、ここいらは好みの問題なんだけどね。

    フランクフルトで飛行機を乗り換えると今度隣に座ったのは
    ドイツかぶれのおばちゃん二人組だった。
    年の頃は丁度私の母親ぐらいか・・・・
    彼女らはイロイロとお菓子をくれたり話し相手になってくれたので
    私としてはかなり助かった。
    何せバルセロナでしっかりと睡眠を取ったので日本までの
    12時間、全く眠れなかったのだ!
    これは疲れる!映画もあまり面白くないし、
    音楽も同じ物の繰り返しだし・・・・
    成田に着いた時、私は疲労困憊だったのは言うまでもない。

    成田空港に降り立った私にはイベントが待っていた。
    バルセロナでお土産に買ったモデルガンが入国審査で
    引っ掛かってしまったのだ。当然と言えば当然なのかなぁ?
    そのモデルガンは決して精巧な作りではなく見るからに
    「おもちゃ」なのに・・・・
    事務所に連れて行かれ、警察を呼ばれ、ついでに小銭の処分に
    買ったエロ本を没収され・・・・
    結局そのモデルガンは全く問題は無かったんだけどね。

    世田谷の自宅にたどり着いた私には最後のイベントが待っていた。
    何と家の鍵を紛失してしまっていたのである!
    「も〜、何から何まで俺には物事がスムーズに進むって事は無いのか!」
    等と思いながら、いつも鍵を開けっ放しにしていた風呂場の窓から
    侵入して安息の我が家へと戻ったのである。

    あ〜〜〜〜楽しかった!


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